即席ラーメン動画の集大成「即席ラーメンは即席ラーメン」と蓄積性の価値

2007年02月27日 08:00

即席ラーメンイメージ先日【にゅーあきばどっとこむ】で大変興味深いサイトの紹介が行われていた。即席ラーメンは即席ラーメンというサイトで、即席ラーメンについてとことんこだわった主旨を持つもの。国内外を問わず管理人本人が入手できる即席ラーメン(インスタントラーメン)を実際に食し、得た各種データからコンテンツは構成されているのだが、その中でも特に心を引かれたのが、「各種即席ラーメンの製品紹介動画」。

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サイトの構成は、検索機能や即席ラーメンに関する想いを語ったコラム、掲示板など多種多彩に及ぶが、やはり目にとまるのはメインコンテンツの「試食記」。自分が試食した即席ラーメンの各種データがずらりと並び、そのラーメンの製品紹介の動画(現在はYouTubeにアップロードしてあるものを紹介している)まで用意されている。ナンバリングを見る限り、データ数はすでに3500を超えている。

「即席ラーメンは即席ラーメン」トップページ。ワールドワイド展開を想定したのか英語表記。手作りタッチで好感が持てる。
「即席ラーメンは即席ラーメン」トップページ。ワールドワイド展開を想定したのか英語表記。手作りタッチで好感が持てる。
YouTubeにアップロードされているラーメン試食記の一つ。単なる商品紹介そのもの。

「各種即席ラーメンの製品紹介動画」では、その即席ラーメンの外部パッケージを映し出すところから始まり、内部構成物の紹介、作り方(といってもカップめんの場合は「かやく」などを内部にふりかけてお湯を注いで待つだけだが……)が端的に紹介される。「何この動画。わざわざ動画にして映すまでも無いじゃん」と最初は思ったが、いくつかの即席ラーメン動画を見ていくうちに気がついた。実はこれ、スゴイことじゃないのかと。

今現在の時点では他愛もない即席ラーメン紹介動画。しかしこれが5年、10年、20年経ったらどうだろう。非常に歴史的価値のあるものになる。例えるなら、昔の録画ビデオに映っていたテレビCMを今あらためて見ると、大変懐かしく思え、価値のあるものになる、というのと同じだ。

しかも今動画の場合には、関連データがサイト上にきちんと整理して掲載され、検索で抽出できる。ごく普通の当たり前な、何の変哲も無い、世間一般の日常生活に溶け込んでいるアイテムの紹介が、時間が経つにつれて段々と歴史的な意味も含めた希少価値を持つようになる。実際この「即席ラーメンは即席ラーメン」も、今現在ですら歴史的価値を持つサイトにその立場を置いているといっても過言ではないが、あと10年、20年経てば、その価値はさらに高まるに違いない。

【ネット上のQ&Aサイトの利用者急増、二大サイトで共に400万人超え】でも触れたが、「ナレッジマネジメント」に代表される、インターネットにおける情報の蓄積は、最小限の場所と手間しかかからずに検索機能を用いて瞬時に探し出せる利点もあり、非常に有益な利用方法の一つ。愚直なまでに一筋の想いをつらぬき、月日とデータを重ねていくことで、まるで鍾乳洞のように素晴らしい価値あるものに育て上げられることになる。

インターネットの特性をまた一つ再確認できた、「即席ラーメンは即席ラーメン」はそのような観点でも有益なサイトといえよう。

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