MSCBの規制やIPO審査体制強化・日本証券業協会が新ルール発表、4月から適用

2007年02月23日 06:30

【日本証券業協会】は2月22日、昨年から行っていた証券業界各社における審査体制強化などに関するルール策定について、最終的な具体案を確定し、発表した(発表リリース)。これまで問題視されてきた「企業の強引なエクイティファイナンス」による株価の急落や、それによって生じる個人投資家への影響を抑える狙いがある。

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今回提示された具体案を元にルール化が行われ、4月から適用される。詳細はリリース内で確認してほしいが、概要的には

「新規株式公開や新株発行の公募増資における審査体制の強化」
「審査機能を営業部門から分離し、透明性を確保する」
「MSCBには転換スピードの規制と、行使価格の下方修正の下限を規制するフロア水準規制を設ける」


などが挙げられる。

これらのルールに違反していないかどうかは日本証券業協会が監査を行い、独立した審査がなされていない場合などにおいては過怠金などの処分対象とする。

MSCBや公募、上場を取り扱う証券会社にこれらのルールを適用することで、間接的に上場企業の安易な、そして既存株主をないがしろにする資金調達を防ぐことが期待されている。

これを受けてか「MSCBや増資公募の常習犯的上場企業」には、規制がスタートする4月までに駆け込みでMSCBを発行しようという動きが見られる。心当たりのある銘柄を保有している投資家は十分に注意した方がよいだろう。

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