インド国際航空ショーにロシアの高機動新鋭戦闘機MiG-35登場

2007年02月12日 19:30

MiG-35イメージ【Defense News】によるとインドの南部にあるバンガロール空軍基地で2月7日から11日までの日程で開催されている第6回インド国際航空ショー(AERO INDIA)において、ロシアの新鋭戦闘機MiG-29の改良型ともいわれ、インドに提示展開予定のMiG-35が登場してフライトを行い、その勇姿を多くの人の目に焼きつけた。上記元記事ではMiG-35が実際にフライトしているようすを映した動画が掲載されている。

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MiG-35イメージインド国際航空ショーは冷戦構造が終結した後、米ロ双方が各種戦闘機をアピールし実際に販売のきっかけを作るショーの一つとして注目を集めている場。今回は特に、インド自身が老朽化した自国の戦闘機(旧式のMiG機)の代替機として100機以上の多目的戦闘機の購入を50億ドルほどの予算枠で予定しているだけあり、各国の宣伝合戦も激しさを増している。

インド空軍では【公式サイト】にもあるように、どちらかというと国の位置関係や価格から、東側諸国の機体を装備していることが多い。しかし今回はスウェーデンのグリペンやアメリカのF16・F/A18などもフライトに参加し、その存在を誇示している。

MiG-29(NATO側のコードネームでは「フラクラム」)自身はアメリカのF-14やF-15に対抗する目的で開発されたもので、初飛行からすでに30年近くが経っている。同機はSu-27と比べると航続距離が短く、局地戦闘機の色合いが強いが、値段が比較的安めなのも特徴の一つ。今回試験フライトも含めて公開されたMiG-35は、ロシアの主力戦闘機としてSu-27と共に名を知られているMiG-29の改良発展型でMiG-29OVTとも呼ばれている。推力変更ノズルを採用した機体で、機動力をさらに高めることに成功しているようだ。

航空ショーに参列したミグ設計局の開発担当者Vladimir Barkovskiy氏は、MiG-35に搭載された新型のレーダーをお披露目すると共に、MiG-35そのものの高性能ぶりを自信をもってアピールしていた。

F16とMiG35が同居するインドでの国際航空ショー。冷戦構造が過去のものになった現在においては、西も東も無いということを象徴するよい一例ということなのだろう。

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