野村證券(8604)、2007年1月計測分の個人投資家動向を発表・株式投資マインドに回復のきざし

2007年02月06日 08:00

株式イメージ【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2007年2月発表分、PDF】)。

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今調査は1000件を対象に1月23日に行われたもので、男女比は75.0対25.0。年齢層は40歳代がもっとも多く32.3%、ついで30歳代が31.3%、50歳代が19.7%。金融資産額は1000万円~3000万円がもっとも多く26.7%、ついで500万円~1,00万円が22.2%、200万~500万円が19.9%。

1銘柄あたりの保有期間は2~5年がもっとも多く18.9%を占め、長期投資スタンスの人が多かったが、それ以外は投資期間が散らばっている。ただ今回の調査結果では1~3年の回答者が18.6%もおり、やや短期的なスタンスにスライドしつつあるとする見方もできる。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く44.3%と半分を占めている。ついで配当や株主優待が27.2%となっており、中長期投資家がどのような観点で銘柄をチョイスしているのかについての傾向が見て取れる。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は4か月ぶりに前月比上昇。
・株式取引マインドは回復のきざし。
・国内景気、企業収益などでポジティブな見方が増加。。
・魅力的な業種は「医薬品、ヘルスケア」「自動車およびその関連」「素材関連」と先月と同じ。
・信用取引をしているのは15%程度、2/3が「現在も今後もするつもりはない」と否定的意見。


という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、トップと第二位は先月と変わらずだが、第三位以降に「鉄の王様」こと【新日本製鉄(5401)】が入るなど、現在の市場展開を如実に反映した内容となっている。【任天堂(7974)】が第九位にまで後退しているのは、天井感が感じられるからだろうか。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【ソニー(6758)】
3位……【新日本製鉄(5401)】
4位……【東京電力(9501)】
5位……【日本航空(9205)】


上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることであり、それだけ今後も活発に売買が行われる可能性が高い。特に今回も前回から続いてトヨタ自動車の得票がずば抜けて多く、相当な期待を受けていることが分かる。まるで「トヨタにあらずば株にあらず」とでもいわんばかりの票だ。いくら高値に見えて天井感の香りがしても、その思惑を次々とよい意味で破ってくれるのだから始末に負えない(笑)。

また、第十位に【不二家(2211)】が入っているのは今件の問題で注目を集めたからなのか、それともそれゆえに「株主となって中長期的に見守ってやりたい、だから今の株価は安値圏だ」という判断があるからなのだろうか。いずれにしても興味深い。

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