サイズミスもごまかしも無心配・高千穂交易(2676)が3次元ボディスキャナでの衣料サイズ推奨サービス「インテリフィット」提供開始

2007年02月15日 08:00

「インテリフィット」イメージ【高千穂交易(2676)】は2月13日、服を着たまま体のサイズが計測できるという、3次元ボディスキャナ「Intellifit(インテリフィット)」を用いた衣料品サイズ推奨サービスを事業化すると発表した(【発表リリース、PDF】)。利用者は衣服を着たままボディーサイズを計測できる。

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このシステムは、全身簡易シャワー室のような形をした、【インテリフィット社】が製造する3次元ボディスキャナー「Intellifit」を用いるもの。利用者の体形を微妙な電波を用いてスキャンしデータ化、胸囲・胴囲・腰周りから股下など、設定によりさまざまな部位のサイズを測定できる。

「Intellifit」全体図。
「Intellifit」全体図。

システムにあらかじめ衣料品のサイズデータを登録しておけば、ユーザーの体型データと衣料品のサイズデータを照合し、アイテムごと(上着、ズボンなど)に利用者に適したサイズを表示したレシートのような「サイズ推奨リスト」を渡すことができるようになる。利用者側ではそのリストを元に、アイテムを登録してある店舗から自分の体型に適した衣料品を選べばよい。

利用者は肩の位置を決定する専用肩パットを装着して中に入り、測定ポーズを採る。するとスキャナが身体の周りを一周しボディーラインを計測。約10秒で計測は終了。
利用者は肩の位置を決定する専用肩パットを装着して中に入り、測定ポーズを採る。するとスキャナが身体の周りを一周しボディーラインを計測。約10秒で計測は終了。

利用者は肩の位置を決定する専用肩パットを装着して中に入り、測定ポーズを採る。するとスキャナが身体の周りを一周しボディーラインを計測。約10秒で計測は終了する。もちろん服は脱がなくて良い。スキャナ本体内部には196個のアンテナがあり、ここからミリ波の信号が利用者に向けられて送信されつつ周りを一周。サイズを計測していく。

測定結果の精度は誤差7ミリほど、20万点の測定ポイントからデータを計測する。計測データは体の様々な部位(頭囲、肩幅、首周り、胸囲、胴囲、腰周り、股下など)を取得可能。直径が2.1メートル、高さが2.4メートルの大きさなので、大抵の人は利用できる。もちろん発信される信号は、安全で低出力の無線が利用される。

要は「3次元立体スキャナを用いて利用者の体のサイズを測り、お勧め衣料品をお教えする」サービス。アメリカでもまだ20か所程度でしか使われていないが、サイズのミスマッチを解消するだけでなく、その珍しさや便利さから、売り上げ・集客面で成果を挙げているとのこと。高千穂交易ではこの装置を用いた「衣服サイズ推奨サービス」を提案するだけでなく、この推奨サイズに連動させてECサイトと連動させるなど、サイズを登録したユーザーに対する体型データを利用した、多種多彩なサービス提供を予定しているという。

洋服を選ぶときに店員さんにメジャーで図ってもらったり、色々と調べてもらった経験は誰にでもあるはず。ましてやオーダーメイドで服を作ってもらう時には何度と無く寸法を測ることもある。しかしこの未来思考的な「インテリフィット」があれば、少なくとも普通の服ならばサイズミスなどに頭を抱えることなく、即時に適切なサイズの服を選べる・選んでもらえることになるはずだ。

せっかくデータを取得してもそのデータにマッチした服が無ければ意味がないので、一定規模以上のストックを持つ大型店でないと「インテリフィット」の導入は難しく、意味がないだろう。逆に導入できるような(大型店やデパートなど)店では、お客様のサイズと共にサービスの向上が「図れる」に違いない。

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