「1食のフライで油一日分!?」国民生活センターが中食のフライに注意勧告

2007年02月09日 06:30

フライイメージ【国民生活センター】は2月7日、中食(外食と内食の中間。惣菜などを店で買い自宅や職場で食べること)のフライモノ40銘柄について油などを調査し、手作りのフライとの違いや食する際の注意点を発表した(【発表リリース】)。中にはフライ1食分で一日の脂質目安を摂取してしまうものもあり、注意をうながしている。

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今回調査対象となったのはフライモノ40銘柄で、コロッケ17、ロースかつ11、ヒレかつ7、エビフライ5。それぞれについて、脂質の量や質を中心に、揚げ油の酸化などにもチェックを入れた。

調査結果として概要をまとめると次のようになる。

・中食のフライ1食で多いものでは脂質の1日分に相当する。
・衣の率が高いため脂質も多い。脂質の7割は衣に吸収された油。
・ロースかつでは特に多く摂取するべきではない飽和脂肪酸が多量に見受けられた。
・トランス脂肪酸が含まれるものもあったが、摂取上限目安の1/5程度。
・食塩が多い。
・一部で揚げ油が酸化していた。とんかつ専門店では植物油以外のものが多く用いられていた。


この調査結果を元に国民生活センターでは消費者に対し次のようなアドバイスをしている。

・ロースかつ1枚、あるいはコロッケ2枚で一日の摂取脂質量をまかなってしまう。脂質の取りすぎには注意。
・手作りより衣、しいては揚げ油の量が多い。衣の薄いものを選ぶべき。
・脂質の質にかたよりが見られる。フライの量を抑えたりバランスよく他の食品も食するように。
・中食のフライは塩分が多いので注意が必要。


また最近海外でよく話題に登るトランス脂肪酸について行政に対し「海外同様に国内においても現状の摂取量の調査や、対応についての検討を要望する」と警告を発している。

中食のフライの衣が厚く、油がこってりとのっているのは、油(脂質)がフライモノの旨みでもあるのと共に、衣を厚くすることでフライ自身を大きく見せるという店側の「工夫」のたまものでものある。とはいえ、体に大きな負担を与えてまで食すべきものかどうか、各自が判断するべきだろう。中食でフライ物を選ぶ時には衣のつき方に気をつけたり、衣をできるだけ避けるように食することも必要になるかもしれない。


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