携帯で保険の見積もり利用者はわずか1割・ネットで今後利用したい人は3割強

2007年02月27日 08:00

保険イメージネットでのリサーチサービスを提供するインフォプラントは2月20日、iモードの公式サイトを通じて保険加入に関する調査を行った(【発表リリース、PDF】)。それによるとネットを通じて保険の見積もりをした人はわずか1割に過ぎなかったものの、今後利用したいと考えている人は3割強に及んでいる。

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今回の調査は2007年1月30日からの一週間の期間で実施、4159人から回答を得た。結果内容はあくまでも「携帯からのもの」であり、パソコン経由でのインターネット利用頻度が低い(例えば主婦層)人たちのデータが多分に含まれている可能性が高い。そのため、パソコン上からのインターネット利用に関するデータは低めに抑えられていると考慮した上で見るのがよいだろう。

さて、現在加入している保険については「自動車・バイク保険」など身近な損害保険がもっとも多く61.6%、ついで「生命保険(医療保険)」が57.7%、「死亡保険」が36.2%、火災保険などの一般的な「損害保険」が31.9%の順になった。いずれも女性より男性の方が加入率が高い結果も出ている。

保険を検討したきっかけは、やはり「自動車やバイクの購入」によるところがもっとも多く51.1%と過半数を占め、ついで「親族、友人知人の勧め」が37.9%、「保険会社からの勧誘」が22.8%と続いている。中には「社会人になったから」(22.0%)という回答も見られる。社会人になり、一人前の成人として責任と義務を負う立場になった以上、万が一のことを考え経済的な負担で頭を抱えないように、あるいは「自分の『もしも』に対応できる保険に入ることが社会人としてのたしなみ」と認知しているのだろうか。

気になるパソコンや携帯電話などから、つまりオンラインで保険の見積もりや資料請求をするか・したいかという問いには、

●肯定派
・利用した事があり、今後もしたい……8.5%
・利用した事はないが、今後してみたい……34.9%
●否定派
・利用した事はあるが、今後はしない……3.1%
・利用した事もないし、今後もしない……53.5%


と半々、やや否定派が多めとなっている。これは保険が「住宅購入に次ぐ大きな買い物」とも言われているように、大規模な金額が動く案件であることや、見積もりや資料請求はともかく実際の契約へステップを踏むことになると必ず保険会社の人や外交員と対面で交渉する必要があること(保険業法で定められている)などが理由として推測される。つまり、保険に興味がある人も、「結局対面交渉するのなら、はじめから聞けばいいじゃん」ということなのだろう。

ただアンケートデータをよく見ると、一度でも携帯電話やパソコン上からネットによる資料請求・見積もりをした人は、その便利さなどから「今後も利用してみたい」と思う人が多いことが分かる。一方で利用したことが無い人で今後も利用しない人が過半数を占めていることから「ニーズはもう少し大きいものがあるかもしれないが、食わず嫌いな人が多い」ということも考えられる。

パソコンの普及と機能向上はすでに飽和状態にあるが、携帯電話は今後も保有者数は増え、機能も一目で分かるようなグレードアップが予想される。問い合わせのハードルを低くし、フレンドリーな仕組みを作れば、「食わず嫌い」の人たちの心を解きほぐし、ネットを利用してくれる人も増えるに違いない。

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