携帯コンテンツ利用率、10~20代では3割近くが毎日利用

2007年02月14日 06:30

モバイルイメージ【日経リサーチ】は2月13日、携帯電話における各種コンテンツの利用頻度に関する調査結果を発表した(【発表リリース】)。それによると携帯電話のインターネットコンテンツを「ほぼ毎日」利用している人は18.5%、特に10代から20代の28.5%と約3割は「ほぼ毎日」と回答した。その一方、50代から60代では1割以下の9.0%に過ぎず、世代間で携帯電話のインターネットコンテンツへの利用度合の違いがあらためて浮き彫りになった。

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今調査は昨年の11月30日から12月5日までの間、16歳から69歳までの男女を対象に行ったもので、有効回収サンプル数は5128件。

利用時間帯についてみたところ、携帯コンテンツの利用はお昼にピークを迎えるという。平日と休日では平日の方がお昼時の利用頻度が高く、特にお昼休みの12時から13時が21.0%と飛びぬけている。直前の11時から12時の8.0%と比べると倍以上の伸び。また、休日も平日ほどではないものの、この時間帯の利用度は16.5%とピークを迎える。

世代別では10代から20代の利用者は平日の通勤・通学時間帯、平日休日共に夕方から夜半にかけての時間帯で全体平均を上回っている。さらに休日では22時から23時に19.6%と利用のピークを迎えている。

携帯電話が各保有者の生活に密着して「ちょっとした時間の合間」に使われていることが顕著にうかがえるデータとして興味深い。また、50代から60代の毎日利用率が1割に満たないことから、今後においては「携帯電話の普及が一通り浸透し市場が飽和したといわれている現状における、新たな開拓市場」としてこの世代へのアプローチが重要になると推測される。単にこれらの世代向けのみのサービスはもちろん、この世代が他の世代と連動して利用できるコンテンツの「提案」も求められることだろう。

元データが一部アクセス不可のため詳細データが閲覧できず、このままでは少々つまらないので(笑)、【当サイトの携帯電話版】のデータも挙げておこう。直近の2月1日から2月13日、約2週間におけるデータだ。携帯電話やアクセス解析ツールの特性から、「どのサイトからやってきたのか」「どのような検索キーワードで到達したのか」が分からないのが残念だが、上記調査結果に近いデータを取得することができた。ちなみに当携帯サイト、俗に言う「ランキングサイト」の類には当方からは一切登録していないので、それなりに純粋なコンテンツニーズを反映しているはずだ。




2月1日から13日の集計データ。時間帯別と日別のアクセス数。ばらつきはあるものの、パソコンサイトの日曜日における利用傾向と似た結果が出ている。

本家サイトほどアクセス数がないので「大数の法則」が適用されず、上記リサーチ結果と多少異なる(お昼時にアクセスが急増する)結果が出てしまったのは困りもの(笑)。しかしこのアクセス傾向はどちらかというと本家サイトの日曜の状況によく似ている。つまり、お昼前までは少なく、お昼に近づくにつれてじわじわと増え、その緩やかな上昇は真夜中になるまで続くというもの。サイトコンテンツの性質上からなのかもしれないが、お昼時や通勤・帰宅時にアクセスが増える、という傾向はあまり見られない。

携帯用コンテンツは現在本家パソコン用サイトのデータを自動変換するプログラムで提供している。そのため携帯独自のカスタマイズがあまりできないのが難点。今後どうにか手を加えて携帯ユーザー向けのアンケートを実施するなど、何らかの「能動的アクション」ができる仕組みを装備できれば、と考えている。

ともあれ、当サイトも含めて、携帯向けコンテンツ市場にはまだまだ多くの未開発市場が待ち構えていることだけは間違いないだろう。

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