江戸の町を古地図で探索・ヤフーが期間限定で東京の江戸・明治時代の古地図を公開

2007年01月27日 12:30

Yahoo! 地図情報 古地図で東京めぐりイメージ[ヤフー(4689)]は1月25日、3月15日までの期間限定で、東京都内の江戸時代や明治時代の地図を現代の地図や衛星写真とタブで切り替えて閲覧できる【Yahoo! 地図情報 古地図で東京めぐり】の特集ページをオープンした。

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収録されている地図はマウスでスクロールや拡大・縮小が出来るしくみ。好きな地点の「江戸」「明治」「現代」「現代の衛星写真」を、タブをクリックすることで切り替え閲覧することができる。縮尺は1/3000・1/8000・1/21000・1/75000の4段階。「江戸」は幕末の安政3年(1856年)、「明治」は20世紀初頭の明治40年(1907年)の地図を実測で再現。収録範囲は江戸川区、練馬区、大田区、世田谷区、杉並区を除く東京23区。当方(不破)の住む練馬区が入っておらず、この点では残念(笑)。

また、古地図の公開にあわせる形で、さまざまな有名人の自宅や『鬼平犯科帳』『剣客商売』に登場する場所など、「名所めぐり」が楽しめるコンテンツが用意されている。

江戸時代当時の、将来東京証券取引所が出来る場所。丹後田辺藩牧野備前守3万5000石の江戸屋敷がある。
江戸時代当時の、将来東京証券取引所が出来る場所。丹後田辺藩牧野備前守3万5000石の江戸屋敷がある。
明治時代当時の、将来東京証券取引所が出来る場所。兜町という名前が見え、多くの銀行が集まっているのが分かる。高速道路はまだ見えない(当然)。
明治時代当時の、将来東京証券取引所が出来る場所(すぐそばに東証の前身である東京株式取引所がみえる)。兜町という名前が見え、多くの銀行が集まっているのが分かる。高速道路はまだ見えない(当然)。
現在の東京証券取引所とその周囲。首都高速が周囲を走り、すぐそばには日本橋駅もみえる。
現在の東京証券取引所とその周囲。首都高速が周囲を走り、すぐそばには日本橋駅もみえる。

江戸時代・幕末というと個人的には現在もスーパージャンプで連載中の、村上もとか氏によるタイムスリップ医療モノ漫画『JIN ― 仁』がお気に入り。江戸時代末期にタイムスリップした脳外科医が、当時の技術の壁と戦いながら自分の医療技術やノウハウを駆使し、坂本竜馬や西郷隆盛、沖田総司などさまざまな有名無名の人たちと係わり合い、医療にたずさわるという話。村上氏ならではのリアルな描写は当時の江戸時代の人々の暮らしにも活かされている。

特に人々の文化や風俗に関する表現が興味深く、非常に読み応えのある内容となっている。さすがに先日掲載分の「安道名津(あんどうなつ、脚気に苦しむ女性を救うため、ビタミンを多く含む材料で作ったアンドーナツ)」には笑ってしまったが、それも村上氏の描写の巧みさでリアルさをもって受け入れられてしまうから不思議である。

江戸時代のマップをスクロールさせながら、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』だけでなく「仁」の舞台を色々と探してみたくなるのは当方だけではあるまい。また、希望としてはこのような趣のあるコンテンツは期間限定ではなく、ぜひ恒久的に残しておいてほしいものだ。

(C)中川憲司/エーピーピーカンパニー


(最終更新:2013/09/13)

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