内閣府、国際交流事業の応募不合格者の個人情報を流出

2007年01月16日 08:00

[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が伝えるところによると【内閣府】が一般の学生や社会人を対象にした国際交流事業で、応募して不合格になった人の名前や学校名など81人分の個人情報が、無断で韓国の大学のウェブサイトに掲載されていたことが判明した。内閣府では韓国政府に削除するよう求めると共に、流出したいきさつについて調べているとのこと。

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この情報は内閣府が毎年実施している国際交流事業に6年前に応募し、書類選考で不合格になった81人の情報で、名前や年齢だけでなく学校名や勤務先などが記されているという。この事業は世界各国の若者と交流を行うもので、内閣府側が昨年7月に参加者の名簿を韓国側にメールで送付した際、担当の職員がパソコンに保存していた「以前の不合格者81人の名簿」を間違って添付して送ったとのこと。

この個人情報は昨年末、名簿に載っていた女性から「自分の個人情報が知らないホームページに掲載されている」と内閣府に問い合わせたことから明らかになった。韓国側の説明によれば、大学が不合格者の名簿とは気づかず、交流事業の参加者名簿といっしょに大学のホームページに去年の年末まで3か月ほど掲載されたとのこと。

被害者の一人は「初めて流出している自分の個人情報を見たときには、まさか国の機関である内閣府から流出するとは思わなかったので非常に驚きました。内閣府は個人情報問題に取り組んでいるはずの機関だと思うので責任はきわめて大きいんじゃないかと思います」と述べている。内閣府側でも今週中に81人全員に謝罪すると共に、「こうした事態を引き起こしたことは遺憾で、申し訳なく思う。今後、再発防止に努めていく」とコメントしている。

間違って添付し、それを指摘されるまで気がつかない内閣府の担当者も問題だが、それをさらに斜め上を行く形で問題なのは韓国の大学側だろう。不合格者の名簿とは「気がつかずに」や、参加者名簿(参加者名簿そのものからは個人情報云々という話はないので、名前や年齢、学校名や勤務先などの詳細な情報ではないと思われる)と「共に」という説明からするに、内容をよく把握せずにざっくりとアップロードしたのだろう。

国家間事業に関わる担当者がこの体たらくを、ということなのか、それとも元々「そういうタチ」なのか、あるいは日本のデータだから適当でということなのかは分からないが、たとえ「相手から添付されたデータ」だとしても個人情報を掲載するセンスを疑いたいものである……あるいは個人情報に対する考え方が違うだけの話なのかもしれないが。

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