システム的には記事投稿型のニュースサイトのようなもので、一言で表現すれば「検定CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)」といったところ。サイト上には数々の投稿された検定試験や、企業提供の検定試験が設置されている。ユーザーはこれらの検定試験を自分の知識確認のため直接受けることもできるし、ブログパーツとしてのタグを取得し、自分のサイトやブログに貼り付け、コンテンツのように扱うことも出来る。

自分でオリジナルの検定試験を作りたければユーザー登録をする。こちらも無料。問題は選択式のもののみで、選択肢は二択から四択まで(各問毎に変更可能)、問題数は3問・5問・10問から選べる。本格的な検定試験を創るのは難しいが、元々「ごっこ」なのだからお気軽に利用するものだと考えればよい。また、検定試験は1アカウントで複数製作が可能。

検定試験そのものの製作は簡単。指示に従って問題や選択肢、回答、テキストなど各種項目を入力すればよい。現在のバージョンでは完成後に編集ができないので、慎重に入力するにこしたことはない。

慎重に製作するなら最初にテキストエディタ上で各種設問や解答レベルでの表示文など全テキストを打ち込んでおき、入力はコピー・ペーストで行うのがよいだろう。

各選択肢毎に入力する必要があるので、実は結構面倒くさい(笑)。

結果部分では、正解回答がいくつかに分けられ、各レベルごとに異なった結果を出すことができる。リンクの設定も可能なので、例えば全問正解者だけに特別ページへご案内、という仕組みを作ることも可能だ。

正解率のレベルごとに違ったメッセージやリンク先の指定が可能。

ひとつサンプルも作成してみたが(記事中に挿入しているもの)、色々と楽しい仕組みを提案することができるという可能性を見出せた一方、編集の問題など「まだまだ改善の余地がある」というところも見受けられた。

とはいえ、「コミュニティ」と「試験の構築・他人への披露」、さらには「ブログパーツ」の提供というさまざまな美味しい要素をつまみ食いしたような今「けんてーごっこ」のシステムは、かなり面白いものといえる。

オリジナルの検定試験を創ってコミュニティ内で披露しあうという仕組みなら、実はすでにヤフーで【みんなの検定】というサービスが行われている。正直なところ、元々の仕組みがシンプルなため、「けんてーごっこ」と「みんなの検定」で大きな違いはあまりなく、両者間の機能差も互いに埋められていく気がする。とはいえ、「けんてーごっこ」には最大の利点「ブログパーツ化」があるのが心強い。細かい設定ができるようにするのと共に、この「ブログパーツ」まわりをさらに便利・面白く提供できる仕組みを送り出せば、このジャンルで一家言持てるサイト・サービスになることができるだろう。今後の展開に期待したい。

ちなみにサイト名には小さく「日本初、クイズコミュニケーションサイト 第一弾」とある。ということは今後第二弾・第三弾なども考えられる。どのようなものが出てくるのか、こちらも気になるところだ。