「苦い薬もこれなら」薬の苦味を和らげる子ども向けシロップ

2007年01月05日 12:30

T・Kシロップイメージ「良薬口苦し」という言葉があるが、それでも苦い薬を飲むことに抵抗を覚える人は多い。特に子どもは苦い薬を嫌い、「どうすれば薬をスムースに飲んでもらえるのか」と頭を痛めている親や医者もいることだろう。そのような悩みを抱える人たちに耳寄りな話が【asahi.com】に掲載されていた。秋田の料理人が作った黒蜜シロップが、薬の苦味を抑えるものとして評判を呼んでいるというのだ。

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その黒蜜シロップの名前はT・Kシロップ。キャッチコピーもそのままずばり「お薬を飲みやすくする」というもの。この「T・Kシロップ」が世に生まれた過程の詳細は元記事に詳しく書いてあるが、元々「苦い薬を(特に子どもに)飲んでもらうにはどうしたらよいのだろう」という悩みを持つ薬剤師の話を聞いた、日本料理店店主高村宏樹氏のチャレンジがきっかけ。高村氏自身もかつて多くの薬を飲み続けた経験を持つことから、「苦い薬を飲むことの大変さ」を知っていたがための挑戦だった。

材料は自家製の黒蜜。原料は水とショ糖だけなので、薬の効果が失われることは無い(製品版では原材料は「ショ糖・水・キャラメル・香料」となっている)。甘味を適度に残しつつ薬の苦味を消すという微妙なバランスを持つ試作品が、三か月の月日をかけて完成。薬剤師が担当する急性白血病に用いたところ、今まで薬を吐き出していたものが、素直に飲むようになった。

以後、「T・Kシロップ」は学会などで紹介され、全国の病院や薬局などから問い合わせが相次いでいる。去年からは【東邦薬品(8129)】でも販売をはじめたとのこと。

「お薬が苦いのはよく効くからなんだよ」と言い聞かせても理解するはずもない子どもに対し、いかに薬を飲ませるか。その問題点を克服しうる補助飲料として「T・Kシロップ」は注目されているという。公式サイトには「T・Kシロップ」の使い方が図解で説明されたパンフレットや、使用実績、製品に関する各種検査結果、さらに美味しく・嫌われることなく薬を「T・Kシロップ」と共に飲んでもらうためのさまざまな方法を動画にまとめたものの動画配信コーナーなどが用意されている。

薬はそれを飲むこと自体が大きなプレッシャーとなる。「異物をこれだけたくさん体に入れるのだな」という負の意識がどうしても襲い掛かるものだ。子どもならさらに「苦い」「まずい」という味の実情が拍車をかける。「T・Kシロップ」がそのような悩みを少しでも解決するのなら、これほど素晴らしいことはないだろう。

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