2006年11月のゲームソフト売上高、前年同月比で53.2%増・Wii向け出荷などがプラス要因か

2007年01月13日 20:00

ゲームイメージ【経済産業省】は1月12日、特定サービス産業動態統計調査の2006年11月分の速報値などの情報を開示した。それによるとソフトウェアプロダクト全体で前年同月比10.1%増加だった。中でもゲームソフト部門が、国内外向けの売上増加に伴い53.2%と大幅に増加したことが注目に値する。

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今回発表されたデータでは、洋画が減少を続けている一方で邦画は『デスノート』などのヒットにより大幅に(81.7%)増加したことや、天候不順により野外レジャー(ゴルフなど)がふるわなかったことが示されている。

気になるゲームソフト部門だが、2005年11月が637億3000円だったのに対し、2006年11月は976億6600万円にまで跳ね上がり、53.2%増となった。

ゲームソフト部門の月別売上データは2000年1月以降の計測値しかないが、それを元にグラフを作ると次のようになる。月ごとのデータでは全体的な動向がつかみにくいかもしれないので、四半期ごとのデータと年ごとのデータも併記してみる。ちなみに2006年は11月までのデータしかないため、それぞれにおいて12月データは未集計であることを前提に見てほしい。

月別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)
月別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)
四半期別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)
年別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)
四半期別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)
四半期別ゲームソフト売上(クリックで拡大表示されます)

それぞれのグラフを見てもらえば分かるのだが、毎年年末年始、特に年末は大幅な売上が上がることが分かる(年末商戦というやつだ)。そして5月前後がもっとも売上が落ち込み、夏休みに少々のび、秋にまた落ち込んだ後年末商戦モードに突入するというパターンを繰り返している。

また、2006年は11月までのデータしか反映されていないにも関わらず、すでに過去7年間において最高の売上高をあげていることが分かる。よく見直してみると、2006年も月別の傾向は昨年までとあまり変わりないものの、単月単位での売上自身が底上げされているのが見て取れる。これらは2006年がプレイステーション3やWiiなど新世代機が次々に発売されソフト需要を引き起こしたこと、特に[任天堂(7974)]、とりわけDSの売上がソフト・ハード共に加速的に伸びたことや、年末においてはWiiの売上が貢献したものと推測される。

ちなみに2002年には急激な伸びが見られるが、特に新ハードが出たりビックタイトルが発売されたということもない。元データによると「一部調査対象の追加等を行ったため、以前の数値と不連続が生じている」という説明があり、いきなり2倍以上に伸びたのは恐らくこれが原因だと思われる。

2005年度に一度落ち込んだものの、2006年は12月を残した段階ですでに過去5年間において最高の数字をはじき出しており、好調にも見えるゲームソフト業界。今年もこの勢いが持続してくれるよう望みたいところだ。


(最終更新:2013/09/14)

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