2006年12月31日
学校内の古いパソコンをリナックスで再生へ
【NHK】が報じたところによると、今年のサポート切れ宣言でパッチ更新が行われなくなりセキュリティ上安全に使用できなくなったWindows98とMeを搭載している公立学校のパソコンについて、【経済産業省】では来年度から無償のOSであるLinux(リナックス)を利用して再利用する事業を始めることになった。
元記事にもあるように、現行のWindowsXPや新発売されたVistaはともかく、前世代OSに相当するWindows98やMeは2006年7月にサポートが打ち切られている。このため今後新しくセキュリティ上問題がある欠陥が見つかっても、新しいパッチの開発や導入が行われない。そのため、学校などては(安全上問題のあるパソコンを使うわけにはいかないので)これらのOSを搭載したパソコンがネットワーク上で利用できない事態に陥っている。ネットワークから切り離し、単なるワープロマシンとして使うくらいにしか利用手段がないという。
そこで経済産業省では来年度から、無償の基本ソフト「リナックス」を希望する学校に配布してWindows98・Meと入れ替えてもらい、パソコンを再生する事業を開始することになった。この配布にはCD-ROMやサイトからのダウンロードの形で配布する計画で、同時にインターネットブラウザー(ホームページの閲覧ソフト)、メーラー(メール送受信ソフト)、数学の学習用ソフトも配布する予定。経済産業省側では、「リナックス」を使えば古いパソコンも教育用として十分に再利用できる、と言及している。
教育機関でのコンピュータ利用促進のための研究開発財団法人で、経済産業省などの外郭団体でもある【コンピュータ教育開発センター】によると、【学校のサーバでリナックスを用いる提言(PDF)】や【調査研究報告書(PDF)】などもあり、いきなりの思いつきで「リナックスを使いましょう」としたわけではないようだ。
特に後者のレポートは興味深く、問題点として「技術を習得している教員が不足している。サポートできる要員の派遣が望ましい」という指摘もされている。今後経済産業省では、単に「リナックスのソフト配ったよ、あとは自分たちでやってね」ではなく、人員をはじめとするソフト部門でも、再生事業をサポートする体制作りが急務とされることだろう。
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