英米バトル!? 米ナスダック、英ロンドン証券取引所にTOB・敵対的買収へ

2006年12月13日 06:00

株式イメージ【NIKKEI NeT】などの報道によるとアメリカの【ナスダック・ストック・マーケット】は12月12日、イギリスの【ロンドン証券取引所(London Stock Exchange)】の株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した(【発表リリース】)。すべての買取がかなえば買収総額は27億ポンド(6000億円)に達する。

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ロンドン証券取引所へのナスダックのアプローチは11月にも行われており、この時は拒否されている。今回も前回同様、ロンドン証券取引所は拒否をする声明を出し(【発表リリース】)、敵対的買収劇に発展している。今回買い付けの条件は1株あたり12.43ポンドで直近の株価水準より少々安い程度。この価格は前回の提案内容と変わらない。買い付け価格は2007年1月11日まで。

ナスダックではこれまで市場経由で28.75%の株式を取得している。今回のTOBとあわせ、過半数の株式を取得することで、商法上の「支配権」を握るつもり。一方ロンドン証券取引所ではリリースの中で「企業価値を低く見積もっており、取締役会は提案を拒絶する」とコメントし、TOBに応じないよう一般株主に訴えている。

ロンドン証券取引所といえば【英ロンドン証取が東証と提携の申し入れ】にもあるように、【東京証券取引所】との間で提携話が進んでいる。資本提携云々ということではないが、それでも東証にしてみても、気が気ではないかもしれない。そしてここ数年における動きを見てみると、あと5年~10年もすれば世界の有力証券取引所が二つか三つくらいに統合され、それらも相互提携などを結び、所属する取引所の国通しで直接株式の売買が出来る、そんなワールドワイド売買が可能な日も来るのかもしれないという「夢」を見たくもなるというものだ。

今回のTOBも勝算は低いだろう。しかし今後両社の間に新たなアクションが行われる可能性は高い。注意深く見守りたいところだ。

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