冷凍食品な気分を満喫!? ルーマニアで氷のホテル「Ice Balea Lake(氷のバレアラック)」オープン

2006年12月26日 09:35

Ice Balea Lake(氷のバレアラック)イメージドラキュラ伝説や最近ではチャウシェスク政権とルーマニア革命で名を知られたルーマニアで、建物の外見から室内の調度品にいたるまですべてを氷で作ったホテルが完成し、話題を呼んでいる。ホテルの名前は「Ice Balea Lake(氷のバレアラック)」。町の名前バレアラックから名づけられたものだ([このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています])。

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Ice Balea Lake(氷のバレアラック)
氷のバレアラックホテル外見。
大きなかまくらのようでもある。

このホテル【氷のバレアラック】はルーマニアの中部、標高2000メートルの高さにある町バレアラックに、観光客をよびこもうとして建てられたもの。壁や床だけでなく、ベッドやソファー、さらにはテーブルまでもが氷で作られている。もちろん「パイクリート加工」(水とパルプの混合物を凍らせたもので、通常の氷より強度や融点が高い性質を持つ)をしていないごく普通の氷なので、ホテルの室内は氷点下5度に保たれ、ホテルの従業員や宿泊客は防寒具を十分に用意しないとエラいことになる。

寒いばかりでは大変だろうと、暖房の代わりに体を動かして温まってもらおうという思惑で、ホテルの中には「氷のダンスホール」も設けられている。

ダブルの個室(上・中)と食道(下)。寒さが苦手な当方(不破)にとっては「ホテルっていうレベルの寒さじゃねーぞ」という感想(笑)。
ダブルの個室(上・中)と食道(下)。寒さが苦手な当方(不破)にとっては「ホテルっていうレベルの寒さじゃねーぞ」という感想(笑)。

単なる奇抜なネタで「正直どうよ?」と思う人もいるかもしれないが、前評判は上々。すでにドイツやオーストリアから予約が相次いでいるとのこと。このホテルは気温が10度を超えて建物が解け出す来年4月ごろまで営業を続けるという。

ホテルの営業ページによると、この「氷のバレアラック」ホテルにはダブルの部屋が8部屋用意され、それぞれにはラム毛皮のベッド、テーブル、イスが氷で用意されている。また、ランプによる照明が神秘的な雰囲気を演出している。室内温度は-2度から+2度の間、とある (NHKの報とは少々違うようだが、寒いことに違いは無い)。なお、写真で確認した限りでは布団は(残念ながら)氷製ではないようだ。また、お風呂は無い模様。

氷で出来たホテルといえば、オーロラを寒空の中楽しめる、スウェーデンのユッカスヤルビホテルが有名(【参考:パーパスジャパン】)。ルーマニアではオーロラは見られそうにもないが(笑)、その分ドラキュラ伝説などでゾクゾクする寒さを期待できるかもしれない。いや、ここまで寒そうだとオーロラだのドラキュラだのも関係ないか。

ちなみに【ルーマニアにあるこのサイト】では、「氷のバレアラック」ホテルのダンスホールと思われる場所を立体視……というかカーソルで奥行きを確かめながら閲覧することができる。天井も床も一面雪(氷)でぎっしりとしきつめられていて、見ているだけでぶるぶる震えてきそうである。

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