野村證券(8604)、12月計測分の個人投資家動向を発表。人気トップ2企業は変わらず

2006年12月06日 06:30

株式イメージ【野村證券(8604)】の金融経済研究所は12月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(ノムラ個人投資家サーベイ・2006年12月、PDF)。

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今調査は1000件を対象に11月24日に行われたもので、男女比は75.2対24.8。年齢層は40歳代がもっとも多く34.1%、ついで30歳代が30.7%、50歳代が19.6%。金融資産額は1000万円~3000万円がもっとも多く24.4%、ついで500万円~1,00万円が22.6%、200万~500万円が20.7%。

1銘柄あたりの保有期間は2~5年がもっとも多く19.5%を占め、長期投資スタンスの人が多かったが、それ以外は投資期間が散らばっている。デイトレはともかく、スイング・中期・長期投資がだいたい同数程度と見られている。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く45.2%と半分を占めている。ついで配当や株主優待が27.5%となっており、中長期投資家がどのような観点で銘柄をチョイスしているのかについての傾向が見て取れる。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は低下(調査開始以来最低の数字)。景気回復にかげりか。
・株式取引には消極姿勢に転換。
・企業収益や景気に対しネガティブな見方が増加。
・魅力的な業種は「情報・通信」「医薬品、ヘルスケア」
・証券税制優遇措置が廃止された場合、「廃止前に(環境などを考慮しながら)保有株の一部、あるいは全部を売却する」が57%。60%近くが「廃止すべきではない」「廃止は時期尚早」と否定的意見。


という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、ベスト2は先月と変わらずだが、第三位以降にかなり変動があった。電池関連で話題となったソニーが第六位にまで落ちているのが気になる。また、鉄板株ともいわれるカゴメや東京電力、武田薬品などが上位に上がってきたのも、市場展開が軟調だからこそこういう「手堅い銘柄を」という傾向の現われなのだろう。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[ソフトバンク(9984)]
3位……【東京電力(9501)】
4位……【カゴメ(2811)】
5位……【武田薬品工業(4502)】


上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることであり、それだけ今後も活発に売買が行われる可能性が高い。期待に応える企業活動を続けていれば、それ以上の株価変動が望めることだろう。

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