任天堂(7974)、DSの売行き好調で業績上振れの可能性も
2006年12月06日 12:30
[任天堂(7974)]の岩田聡社長は12月5日、ロイターのインタビューの中で、2007年3月期における業績見通しが上振れする可能性が出てきたとの認識を示した。携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売が好調であるのが主な理由(【該当記事】)。
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任天堂はすでに10月3日付けで2007年3月期の通期連結業績見通しを情報修正している。岩田社長はインタビューの中で「Wiiの販売前に立てたもの。『Wii』とDSが市場を食い合う可能性を否定できない時点で立てたもので、現在はその時の状況とは少し異なる。さらに業績が上振れする可能性については可能性が出てきた。クリスマス商戦が終わればはっきりするだろう」という主旨の発言をしている。
特にWiiについて岩田社長は、日本国内でゲームファンだけでなく家族そろって、あるいは女性やシニア層にも受け入れられている点を挙げ、ゲーム初心者にも対象を広げたDS現象の追い風であるとし、今後も好調に展開していくだろうという期待を述べた。また、当初懸念されていた「DSとWiiが互いに市場を食い合うのでは」という点については、国内外でWiiとDSが互いの販売で他方の売上を落としたという報告はなく、市場の奪い合いはないと見ているとのこと。
順風満帆にスタートを切ったWiiの発売。既存機種との相乗効果もあわせますます堅調に展開していく任天堂のビジネス。さらにこれらの機種を用いた「多種多彩な提案」が期待されるだけに、今後も任天堂が業績関連の話で話題に登る機会はしばしば訪れることだろう。
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