バンナム(7832)、Xbox360用『カルドセプトサーガ』のアップデート個所リスト発表・猿楽庁も見解を発表へ

2006年12月29日 18:30

先に【バンナム(7832)、Xbox360用『カルドセプトサーガ』で不具合の存在を正式に言及】でも報じたように、11月22日に発売されたXbox360用ボードゲーム『カルドセプトサーガ』について確認された多数の不具合が存在する件について、【バンダイナムコ(7832)】は12月26日、今後の対応と第一回目のアップデートで修正される不具合の一覧を発表した(【発表リリース】)。

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発表によれば今後の対応として、

1)Xbox Liveに接続している人はオンラインでのアップデート(修正)が行われる。全部で二回・一回目はすでに実施中、二回目は2007年1月下旬予定 
2)Xbox Liveを使っていない人は2007年2月をめどに、アップデートを反映した製品との交換を行う予定


としている。しかしながらリリースの発表後、第一回目のアップデートでさらに不具合が発生することが確認され、こちらは第二回目のアップデートで修正する予定だという。修正内容については【一覧が発表されている】が、現在【有志によって指摘されている内容】と比較すると、特にオンラインプレイ部分に未解決の部分が多く存在している。本来の『カルドセプト』の楽しさをたんのうするためには来年の第二回のアップデートを待つしかなさそうだ。

また、『カルドセプトサーガ』ではゲームバランスの調整(俗に言う「チューニング」)を担当する、品質保証会社(株式投資でいえば格付け会社に相当する)【猿楽庁】によって「品質保証」を意味する「(猿楽庁の)猿マーク※」がつけられていたり、某有名専門誌のクロスレビューでは相当優秀なソフトに値するゴールド殿堂ソフトに選ばれていたことから、業界そのものの信頼性に関する疑問符も投げかけられている。

今件について猿楽庁側では代表取締役社長(長官)橋本徹氏が【日記の中で(12/26付け)】「最高責任者であるボクの力不足によるものです」という表記で謝罪のコメントをしている。詳細はリンク先で確認してほしいが、

「猿マーク」についてですが、記載するか否かの社内判断は、商品発売日の数ヶ月前に行うことになっています。本作におきましては、過去の経験からも「品質保証できるものになる」との判断をしましたが、実際には、本来のマークの意味を成さないという結果となってしまいました。


という、「猿マーク」そのものの信頼性が根底からくつがえされかねないことも言及されている。それと共に、「力不足」「最終的に”猿マーク”適合作品としては厳しいとの認識をしておりましたので、発売日までに弊社ホームページ等でその旨のご説明を差し上げるべきであったと」というように、「色々」事情がありそうな雰囲気もうかがわせている。

猿楽庁もビジネスとして事業をしている以上、さまざまな問題はあるだろうが、先の例にあげたような「株式投資における格付け会社」のようなスタイルを採り、信頼性を高めることも一考すべきではないだろうか。さもなくば今回のような事象が再び起きる可能性がないとはいえない。

一度失った信頼は、取り戻すのに何倍もの労力を必要とする。「信頼を失ったお客様や取引先は無視しても、また新しい顧客が次々とやってくるから心配は要らない」という、まるで焼き畑農業のようなビジネスを繰り返していては、(情報伝達の質が以前とは異なる現代においては)身を滅ぼす道しか残されていない。どんな事情があるせよ、ビジネスは基本的に「客商売」であり、「お客の笑顔を最高の報酬」と考えるべきだろう。


※「(猿楽庁の)猿マーク」
【説明ページ】によると「モニタリングやバランス調整をさせていただき、最終的に、その作品のクォリティがユーザーにとって満足していただけるレベルに達していると社内で判断をした場合にのみ、このマークをお付けいただいています」とある。要は「品質保証マーク」「レストランにおける星マーク」のようなもの。


(最終更新:2013/09/14)

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