日立製作所(6501)とJR東日本(9020)、山手線内でカラー電子ペーパーの実証実験を開始

2006年12月15日 07:00

時節イメージ【日立製作所(6501)】【JR東日本(9020)】は共同で、12月14日から静止画像を電力を通さずに表示できるカラー電子ペーパーディスプレイーに関する実証実験を山手線の車内で開始した。電車広告向けに導入する予定があり、本格導入に先駆けてのものとなる(【発表リリース】)。

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カラー電子ペーパーディスプレイーイメージ両社は昨年12月にモノクロ版を東京駅動輪広場で試験運用しているが、今回のカラー版はそれに続くものとなる。具体的には一部車両(3編成)の先頭と最後尾の運転席の後ろの部分にそれぞれ1枚ずつ電子ペーパーを掲載した上で、山手線を走らせる。2分間隔で30社強の共催企業の広告画面を掲載し、乗客に見てもらった上で感想を聞き、広告素材への実用性やどのような広告などが表示に適しているのかなど、ソフトウェア・ハードウェア両面における課題などを検証する。

電子ペーパーの厚みは9ミリ、解像度は512×384ピクセル。内蔵メモリには40枚ほどのコンテンツが保存できる。コンテンツは無線LANを経由してメモリ内に送信や保存ができるため、表示切替の融通性が高い。

その一方、日立内の【カラー電子ペーパーディスプレイーのデモ動画】や実際に掲載されているカラー電子ペーパーディスプレイを見た限りでは、一般の紙によるポスターや液晶系の表示広告と比べて明るさがかなり暗いのが気になる。濃い色などは見にくいことだろう。使い勝手は良いのだから今後はその弱点を補うべく、技術の進歩で明るさが向上することに期待したい。

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