ガンホー(3765)、「ラグナロクオンライン」でRMT業者のIDなど多数を凍結

2006年12月05日 08:00

『ラグナロクオンライン』イメージ多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム【ラグナロクオンライン】などを運営する【ガンホー(3765)】は12月1日、同ゲームにおける日本国内のRMT(リアルマネートレード、ゲーム内の貨幣を実際のお金と交換する取引)業者やそれと関連するガンホー内サービスのID(GungHo-ID)計891件について、アカウントの一時凍結措置などをとったことを発表した(【発表リリース】)。ガンホーでは許可しないRMTに反対の意志を表明しており、今回の措置もそれに従ったものと思われる。

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リリースによると措置の内容としては、

「アカウント永久停止」……45件
 アトラクションID(各サービスごとのID)……46件
 キャラクタ数……612キャラクタ
 凍結Zeny(ゲーム内通貨単位)……約1064億Zeny

「アカウント一時凍結」……846件
 アトラクションID……1451件
 キャラクタ数……7238キャラクタ
 凍結Zeny……約1572億Zeny


におよぶ。

ガンホー側では「RMTはゲーム内でのアイテムやモンスター独占行為などによるプレイヤー間のトラブルを誘発や不正ツールなどの不正行為の温床となるだけではなく、ゲーム内に形成されている市場経済や秩序に悪影響を及ぼす」とし、さらにゲーム外にもよくない影響を与えるとし、利用規定に反する行為だけではなく、決して見逃すことは出来ない行為であると断じている(【参照:ガンホーのRMTに対する取り組みについて】)。また今後とも独自調査を進めると共に、取り締まりを強化していくことを明らかにしている。

取り締まり強化の背景には、昨今RMTに関連した国内外における「問題が」相次いで表面化したことに加え、メーカーサイドで現金に関連する新サービスを次々に提供するということがある。メーカー側が自社運営のゲームの中で、コントロールできない方面のお金の流れが多数生じているのは、(規約や法的方面もあわせ)問題であると判断したのだろう。

今後RMT業者などに対する風当たりはますます強くなるものと思われる。業者側もさまざまな手を打って対応しているようだが、社会の風当たりが強くなることだけは間違いあるまい。


■関連記事:
【ガンホー(3765)、日本国外からの各種登録手続きを禁止、不正対策の一環として】
【RMTで不法売買した中国人留学生逮捕、送金額は1億円以上】

(最終更新:2013/08/24)

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