国立科学博物館、小笠原諸島沖で全長3.5メートルのダイオウイカを捕獲

2006年12月29日 08:10

ダイオウイカイメージ【国立科学博物館】は12月27日、同博物館動物研究部のグループが、研究調査中にダイオウイカを釣獲(釣り上げて捕獲)したことを明らかにした(【発表リリース】)。

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研究グループは日本学術振興会2006年度科学研究費補助金を基に国立科学博物館動物研究部の窪寺恒己(研究代表者)・篠原現人・西海 功および帝京科学大学の天野雅男らによる「中深層性大型頭足類の分類ならびに生態、潜在生物量に関する基礎的研究」。このグループが小笠原諸島の弟島北東沖約15マイルで調査を続けていたところ、12月4日に、深海たて縄によって約650メートルの深さからダイオウイカを釣獲したという。

ダイオウイカのサイズは外套長約1.4メートル、体長約3.5メートル、体重約50キロにも及ぶ。ダイオウイカそのものはこれまでにも何度か釣獲された記録があるが、今回の調査においてはそのようすの一部始終をビデオカメラに収録。動画としてダイオウイカの生時の姿を撮影した世界初の映像記録になるものとして注目を集めている。

今回釣獲されたダイオウイカと映像は研究用標本・資料として国立科学博物館に登録・保管され、分類および行動生態など詳しく研究される予定。また、組織の一部は愛媛大学沿岸環境科学研究センターの高橋真助教授の下で人為的汚染物質の分析が行われる予定だという。

必至にもがくダイオウイカ。動画が公開されるといいのに、と思うくらいの迫力。
必至にもがくダイオウイカ。動画が公開されるといいのに、と思うくらいの迫力。

一方、レポートではダイオウイカの生時の姿を撮影し判明したこととして、

・日中、水深640メートルの中層域で摂餌活動をおこなう。
・両触腕がなくても他の腕で餌を捕ることができる。
・イカ針にかかったアカイカ(外套長55センチ)も餌とする。
・遊泳は通常のイカ類のように主に漏斗からの噴水による。
・噴射する水の勢いから、かなり強い遊泳力をもつ
・生時の体色は背側が明るい赤褐色で腹側は白い。
・表皮は非常に緩くて弱く、すぐに剥がれる


などを挙げている。神秘的な事柄が多いイカではある。

【レポート(PDF)】を見ても、その名前に相応しい威厳と迫力が感じられる。こんな大きなものと海中で遭遇したら、それこそ鼻血が出るほど怖いだろうし、一度実物を見てしまったらしばらくは夢に出てきて悩ませることだろう。

一方「味はどうかは分からないが、イカの串焼きにしたら何人前できるのだろうか」と考えるのは、やはり当方が食いしん坊万歳な性格の持ち主からだろうか(笑)。

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