うつ病には寝すぎても寝なさ過ぎても逆効果

2006年11月30日 19:30

時節イメージ【薬事日報】によると、全国2万5000人を対象とした大規模疫学調査によって「7時間から8時間の睡眠をとっている人が最もうつ状態である割合が少ない」など、睡眠障害と「うつ」に密接な関係があることが実証された。【日本大学医学部】の兼板佳孝専任講師らの調査結果。今調査は世界でもっとも大きな規模の調査であるとして注目を集めている。

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調査の結果、7~8時間の睡眠をとっている人がもっともうつ状態である割合が少なく23.5%に過ぎなかったのに対し、それより短い・長い睡眠時間をとる人は両方とも割合が高くなる傾向が見られたという。また逆に、うつ状態の人は5時間未満の睡眠では47.9%、9時間以上10時間未満では32.1%という結果も出ている。

他にも

・睡眠障害を持つ人の中にうつ状態である人は4割前後と高めの値
・早く目覚めてしまう早朝覚醒より、なかなか寝付けない入眠障害の方がうつとの関連が強い
・寝酒は夜中や早朝に目が覚める中途覚醒を引き起こす可能性がある


などの調査分析結果が出たという。

「早寝早起き十分な睡眠」は、うつ病に限らず健康な体を維持するために必要不可欠な生活習慣。一日の睡眠時間が5時間未満、あるいは9時間以上の場合、うつ病発症可能性云々以前に、(個人差はあるが)何らかの不調を引き起こすきっかけになるかもしれない。「過ぎたるは及ばざるが如し」とは良くぞ言ったものである。

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