自動車・バイクの専門誌アポロコミュニーションなど、民事再生法を申請

2006年11月30日 08:00

書籍イメージ帝国データバンクが11月27日報じたところによると、自動車やバイクの専門誌を発刊するアポロコミュニケーションとその関連会社である「モーター毎日出版」「東雲社」が27日、民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けていたことが明らかになった。負債総額は約45億円。

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アポロは1978年10月に設立された出版社で、自動車の購入雑誌『ザ・マイカー』やドレスアップ誌の『オートクライン』、バイク専門誌の『VIBES(バイブス)』など、自動車やバイク専門誌を手がける一方、生活情報誌や音楽情報誌などにも事業を展開していた。ピーク時の2005年6月期には年間売り上げ35億5300万円を計上。

しかし最近は自動車の販売低調の影響を受け、印刷工場建設のための借入金も負担となり、業績回復の見通しが絶望的に。そこで今回の措置となった。なお2005年7月にはアポロ出版から社名を変更している。

ちなみにモーター毎日出版や東雲社は、アポロの編集などを手がける関連会社。アポロ社の民事再生法適用申請に伴い、連鎖して申請する形となった。負債総額はアポロが40億、モーター毎日出版が3億、東雲社が2億。

今や車やバイクも比較サイトなどネット上で情報を収集することが多くなった時代なだけに、自動車やバイクの専門誌のニーズが以前ほど多くなく、売上が低迷するのは仕方のないところ。アポロ社のサイトをみる限り、ネット上での情報展開もそれなりにがんばっていたようではあるが、それでもビジネスに結びつけるまでにはいたらなかったようだ。

アポロ社の自動車・バイク専門誌には愛読者も多い。同社の民事再生適用申請が、彼らにとって少なからぬ衝撃を与えることは間違いなく、同時に残念な話であることも違いない。どこか大手が救ってくれると良いのだが。

(最終更新:2013/09/15)

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