三菱ウェアルファーマなど、関節リウマチの飲み薬の開発で一歩前進

2006年11月21日 07:30

お薬イメージ【NIKKEi NeT】が報じたところによると、【三菱ウェルファーマ】【東京医科歯科大学】はそれぞれ、関節リウマチによく効く「生物製剤」と同等の効き目が期待できる飲み薬の候補物質を開発し、動物実験で効果を確認した。

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現在両社共、正式なリリースが出されていないので詳細は不明だが元記事によると、三菱ウェルファームが開発した治療薬の候補物質は「Y-320」と呼ばれるもの。これまでに合成した200種類以上の化合物から効果があるものを選び出し、その効用を動物実験で改めて確認した。この「Y-320」は関節炎の原因とされているたんぱく質が合成されないようにするという効果を示す。開発研究中の医薬品などの情報サイト【Cima! net】によると、Y-320は「関節リウマチ治療剤」とあり、これの研究が一歩進んだものと思われる。

3年前に登場したリウマチ治療剤である生物製剤は、患者によっては症状がなくなるまで回復する効果が期待できるものの、点滴や注射で投与をしなければならないため、通院や入院が必要など、患者への負担が大きかった。今回開発が進展したY-320の成果が実れば、飲み薬で同等の効果が期待できるため、患者の負担が大幅に軽減される。

関節リウマチは多くの人が発症し、症状がかなり辛い病症であるものの、その発症の原因がはっきりと分かっていないという難病でもある。当方が通院している病院でも壁にリウマチ関連のお知らせをよく見つけることができるし、受付や待合室でも何度と無くリウマチで通いつめる患者の話を耳にする。今回のY-320の開発のさらなる進展や、商品化で一人でも多くの関節リウマチ患者にとってプラスとなるようなことになれば、喜ぶ人も多いだろう。

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