アニメ・漫画制作のセルシス、セントレックスへ上場

2006年11月09日 19:30

株式イメージ【名古屋証券取引所】は11月7日、アニメや漫画、携帯コンテンツを制作する【セルシス】のセントレックス市場への上場を承認した(【発表リリース、PDF】)。上場日は12月12日。証券コードは3829が割り当てられる。主幹事はみずほインベスターズ。

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セルシスは1991年に設立された、アニメや漫画を制作するだけでなく関連開発ソフトの販売、携帯電話向けの漫画を閲覧するソフトも開発・販売している。日本のアニメ業界のかなりの会社が何らかの形でお世話になっているはずだ。公開にあたり2250株の公募と2250株の売り出しを行う。主要株主には【バンダイネットワークス(3725)】【コナミ(9766)】【ドワンゴ(3715)】などが名を連ねている。

ちなみにセルシスの本社は東京渋谷に位置する。例えば北海道の企業がアンビシャスに上場したり、大阪の企業がヘラクレスに上場するのなら(地元の証券取引所に上場して「錦を飾りたい」ということで)分かるのだが、何ゆえに東京の会社が名証のセントレックス市場に上場するのだろうか。上場規定の問題もあるのだろうが、昨今は名証(セントレックス)市場に上場した企業の初値やその後の展開において、IPO市場そのものを軟調化させるような状況が続いているのも事実。

上場の際に売り出した株式によって入るキャッシュは、自前ソフトのバージョンアップや携帯電話向けソフトの開発費にあてるとしている。これを読む限りでは会社の飛躍のために必要な資金調達の手段として上場を選んだようであり、「使い方はまだ決まってないからそれまでは金融商品を買っておく」とする企業よりはるかに健全といえる。とはいえ、地理的な問題から投資家に「?」マークがつく以上、不安は拭い去れない。

願わくばこの不安を払拭するような初値をつけてその後も堅調に推移し、さらにそれを底支えするような業績を出せるようにしてほしいものだ。

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