リリースによると今回の終了に伴い、【口座管理(アグリゲーション)】【ポートフォリオ】【カブログ】などの個人情報をはじめとした各種登録情報も、サービス終了と共に削除されることになる。一方、情報提供サービスではなく実際に取引を行う【ライブドア証券】や【livedoor FX】、【ライブドアクレジット】のサービスは引き続き運営されることになる。

ライブドアでは今件のサービス終了決定に際し「長年ご愛顧くださったお客さまには、大変申し訳なく、お詫びの言葉もございませんが、なにとぞご理解をたまわりたく、お願い申し上げます。」とだけコメントし、「諸般の事情」以上の説明は行っていない。

ライブドアでは旧日本グローバル証券の買収と「ライブドア証券」への改名と前後し、競合他社への対抗心や、証券会社への集客効果を狙い、金融関連情報の配信強化を推し進めてきた。集客が実際にできたかどうかは別として、コーナーの充実と機能の拡充の点では最大のライバルといえる【ヤフーファイナンス】に追いつき追い越せ的な状況にあったことは誰もが認めるところであった。

しかし今年の1月に始まる「ライブドアの変」によって、ライブドアのビジネス全体の変革が迫られ、今回その波がファイナンス関連ページにも押し寄せたことになる。ライブドアがサイトによる「ライブドア証券」への集客をあきらめただけなのか、それとも証券事業全体に見切りをつけたのかは今のところ明らかにされていない。しかし少なくとも、この方面への注力がこれまでよりも少なくなったことだけは間違いあるまい。

蛇足になるが。livedoor FINANCEにあってヤフーファイナンスに無かった機能を、ヤフーファイナンスに増強の意味も込めて「トレード」してほしいものだ……とも思うのだが、さすがにそれは無理だろうか。一般ユーザーとの参加接点が案外ヤフーファイナンスには少ないだけに、考慮してほしいものだが。