コンセントから高速ネットの世界へ、松下電器産業(6752)がアダプタを先行発売

2006年11月14日 07:30

インターネットイメージ【松下電器産業(6752)】は11月13日、家庭内の一般コンセントから高速インターネットに接続が可能な宅内電力線通信(PLC)用のアダプター「BL-PA100KT」などを発売すると発表した(【発表リリース】)。スターターキットの「BL-PA100KT」・増設用アダプター「BL-PA100」共にオープン価格だが、前者は2万円前後、後者は1万3000円前後の見込み。電波法により使用は屋内に限定されている。

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スターターキットの「BL-PA100KT」・増設用アダプター「BL-PA100」イメージ家庭用のコンセントを「インターネットの窓口」とする、いわゆる「コンセント通信」ことPLCは、漏れ出る電波がアマチュア無線やラジオ放送など他の無線関連機器に影響が及ぶのではという心配から、【総務省】などが導入に慎重姿勢を示していたが10月には解禁が果たされた。そこで松下は他社に先駆け初の日本国内実用モデルを発売することになった(欧米ではすでに同様の機種は複数社から発売済み)。

利用方法としては、親機(マスター)のアダプターと子機(ターミナル)のアダプターの電源プラグを宅内電源コンセントに差し込み、マスターアダプタをユーザーが契約している既存のインターネットプロバイダーと接続できるモデムやルーターと接続するだけでOK。これで家庭内におけるネットワークが気軽に構築できるようになる。

PLCアダプターを使ったインターネットへの接続例
PLCアダプターを使ったインターネットへの接続例。外とのやりとりはあくまでも既存のネット回線によるものであることに注意

今回発売されるPLCは、「宅外からインターネット回線を引き込む」ものではなく、「宅外からの引き込まれたインターネット回線を、有線ケーブルが引けなかったり無線LANが届かないというような環境でも、面倒な設定ナシにコンセントにプラグを差し込むだけで使えるようにする」というもの。

例えば親の書斎と子どもの勉強部屋でそれぞれネット接続をしている場合にわざわざ有線で回線を分岐して配したり、「無線LANで分岐しているんだけどどうも子ども部屋の方は二階にあるので接続状態が良くないんだ」というような心配が要らなくなる。コンセントは通常どんな建物にでも存在すること、パソコンの稼動には電源が必要なことから、「利用できない」という場所は基本的に存在せず、小規模の事業所や学習塾にも導入が容易だと思われる。

気になる通信速度は実効通信速度において、SmartBitsによるUDP測定値で最大80Mbps。Linux上で動作するFTPサーバーとのTCP測定値で最大55Mbps。実際には環境によって異なるものの、20~30Mbps近い速度で接続できているとのこと。

テレビや携帯電話と同様に、一家に一台どころかニ台三台と備わるようになった、ネットワーク接続ができるパソコン。頭を抱える問題点の一つに、「どうやって家庭内LAN環境を構築する」というものがあった。有線は面倒だし無線LANは届かない、という環境にある人にはうってつけのアダプターとなるかもしれない。

……インターネット接続そのものにおける「外との」窓口もコンセントで代用、というものはやはり難しいのかな、と思うのは当方だけだろうか(笑)。

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