将棋連盟、来年4月からネット「公式」棋戦を大和証券(8601)協賛で開催

2006年11月18日 10:00

将棋イメージ【将棋連盟】は11月17日、2007年4月から将棋連盟主催としてははじめての、インターネット上でプロ棋士同士が対局するネット棋戦「大和証券ネット将棋棋戦」をスタートさせると発表した(発表リリース、PDF)。第一弾はネット公式棋戦とし、「第1回 大和証券杯ネット将棋・最強戦」と称し、タイトルホルダー16名によるトーナメント戦を実施する。【大和証券(8601)】が共催。

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リリースによると対局の様子は来年2007年春に開催予定の大和証券杯公式サイトにて「リアルタイムで」配信する予定。また今後は女流戦やアマチュアが参加できる棋戦など、さまざまな形で展開をしていく予定。さらにこの大和証券杯の開催に先立ち、2007年3月1日には、大和証券杯特別対局とし、【今年の将棋ソフト世界一はフリーソフトの「Bonanza(ボナンザ)」】でも報じたようにコンピュータ将棋ソフトとして世界トップの座に輝いた「ボナンザ」と竜王こと渡辺明棋士による対決、「渡辺竜王vsボナンザ」を公開対局にて実施するという。

これらネット対局においては、対局専用サーバーにて行い、対局者は原則として自宅からログインすることになる。対局予定者には今のところ森内俊之名人、羽生善治三冠、佐藤康光棋聖が確定、渡辺明竜王、谷川浩司九段などが予定されている。

将棋の世界においては、将棋ソフトの普及とロジックの精錬化から、プロ棋士とのパワーバランスが問題視され、規制をかけたり、共存していこうと模索するなど、さまざまな動きが見て取れる。今回、ネット上の将棋ツール(ソフト)を対局用のものとして活用し、その対局状況を公式サイト上で公開するという新たな試みを将棋連盟がスタートすることは、将棋の世界において新たな道が開けたことになるともいえる。

ネット棋戦にあわせて開催される公式サイトで、チャットやコミュニティの提供や運用を適切に行うことで、例えば公式戦のリアルタイム閲覧と「プロなどによる解説」の逐次表示、それに連動する形でのチャットルームの開催によるツッコミを体験するなど、新しい「将棋の楽しみ方」が提案できることだろう。


■関連記事:
(2007/3/22)将棋名人対最強将棋ソフト「ボナンザ」のバトル、将棋名人に軍配が上がる


(最終更新:2013/08/24)

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