ガンホー(3765)、『ラグナロクオンライン』で有料アイテムの導入を今冬から開始

2006年11月14日 07:30

『ラグナロクオンライン』イメージ多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム【ラグナロクオンライン】を展開している【ガンホー(3765)】は11月13日、『ラグナロクオンライン』において今冬から有料のアイテム販売を開始することを発表した(【発表リリース】)。ゲーム上のポイントを経由するものの、事実上初めての「有料アイテム売買制度」の導入となる。

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『ラグナロクオンライン』イメージ『ラグナロクオンライン』は今年の12月1日で日本での展開としては4周年を迎えるネットゲーム。日本人受けするキャラクタデザインなどで好評を博し、コミュニティツールとしても普及している。基本的にプレイ料金は月額1500円。登録ID数は150万人を超える。個別の世界を構築するサーバ数は現在23。

ガンホーでは『ラグナロクオンライン』上における仮想貨幣やアイテムと現金による取引を

ゲーム内でのアイテムやモンスター独占行為などによるプレイヤー間のトラブルを誘発し、ひいてはゲーム内に形成されている市場経済や秩序に悪影響を及ぼすことが考えられます。また、ゲーム外においても詐欺行為やアカウントハッキング(不正アクセス禁止法違反)など現実社会での犯罪行為に結びつく可能性があるため
(公式サイト引用)


とし、【原則的に禁止している】。その一方、さまざまな実在アイテムとのコラボレーション企画をゲーム上で展開してきた。要は「運営側がコントロールできない範囲での現金のやり取りは問題がある」というスタンスといえる。

今回「事実上の」有料販売開始が行われるアイテムは、ステータスのアップや経験値増加、利便性向上など、キャラクタの増強を行うものがメイン。販売方法としては直接現金で購入するのではなく、

・現金
   ↓
・ガンホーコイン
   ↓
・Shop Point
   ↓
・アイテム購入


という流れになる。

比率は二年前の99.9%から減少してはいるものの、2005年12月期においてもなおガンホー全体の売上において8割強を占めている(【決算短信、PDF】)『ラグナロクオンライン』。今回のアイテムの有料販売開始も、その会員数の多さを活かし、さまざまなビジネスを展開しようとしているガンホーの姿勢がうかがい知れる。一人で複数アカウントを所有している人や取得しただけでほとんどプレイしていない人を考慮しても、『ラグナロクオンライン』の運営で、事実上一地方公共団体規模の「経済」を自由にコントロールできる状態で丸ごと抱えていると考えているに等しい。ひとえに、スケールメリットがなせるわざといえるだろう。


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