大塚製薬、更年期障害を改善しうる乳酸菌「ラクトコッカス20-92」を発見

2006年11月19日 08:00

時節イメージ【大塚製薬】は11月17日、女性の更年期における諸症状の改善が期待できる「エクオール」を産み出す乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株を発見し、その単離に成功したことを発表した(【発表リリース】)。食品に利用可能なエクオールを産出する乳酸菌を単離したのは今回が初めてだという。

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「ラクトコッカス20-92」は大塚製薬の研究所が発見した、安全性の高い乳酸菌。この乳酸菌が大豆イソフラボンの成分であるダイゼインから、エクオールを産出するという。この「エクオール」という物質、ダイゼインの腸内分解物であるのだが、更年期における諸症状の改善に関与する主成分であることが提唱されている。

研究を進めることにより、このエクオールを分解できる「エクオール産生菌」を腸内に持つ人は、日本人で約5割、欧米人で約3割であることが判明してきた。大豆イソフラボンなどの研究において、更年期の諸症状の改善効果にバラつきがあるのも、この「エクオール産生菌」のあるなしによるものと推定される。

そこで今回単離がうまくいった「ラクトコッカス20-92」を食品で摂取することにより、効力良くエクオールを体内で産し、今まで「エクオール産生菌」を持たずに更年期の諸症状の改善が見込めなかった人も、その効果が期待できるようになるという。

大塚製薬では今後、この乳酸菌を生きたまま摂取できる食品、さらにはエクオール自身を直接摂取する食品の開発などを検討していくという。

今まで更年期の症状改善にさっぱり効果を見出せなかった、日本人なら約半数に及ぶ人たちにとって、今回の発見はまさに福音といえるだろう。リリースには具体的にいつ頃商品化するかという話などは一切記載されていないが、今後の続報に期待したいところだ。

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