東京海上日動火災、今度は返金漏れ、15年間で5万件・3億7600万円発覚

2006年11月21日 07:30

株式イメージ【東京海上日動火災保険】は11月20日、同社が合併する前の旧日動火災海上保険が1989年から2004年までの15年間に結んだ保険契約において、保険料の返金もれが合わせて3億7000万円あまり・約4万9900件におよぶことを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。すでに何度と無く報じているように、損害保険業界各社では保険金の不払い・未払いが相次いで発覚し監督官庁から指導を受けている状況だが、顧客が支払う保険料の取り扱いの点でもずさんさがあらためて露呈する形となった。

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リリースによると1989年から2004年9月にかけて、契約者が一定期間保険料を支払わなかったために効力がなくなった「積立型」の傷害保険と介護費用保険で、本来なら契約者に払い戻す返戻金の支払いもれがおよそ4万4000件あったことが判明した。他に月掛け保険の解除返戻金や、無事故戻し返戻金などの支払いもれがあわせて5900件ほど見つかった。

会社側の説明では今回発覚した支払いもれについては、合併の際のシステムに不備があったために起こったということで、今では通常に処理されているという。また、不払い金については今後払戻金を支払うことにしている。

今件は保険料を支払って保険金を受け取るという、保険をお願いする立場の利用者からすれば、お金をやり取りする両方のプロセス共に、保険会社が「いい加減な処理をしていた」と思われても仕方の無い問題といえる。幸い現在進行形のものではなく、過去において行われていたことの発覚なだけに、今後はこのような問題が起きないよう、強く求めたいところだ。

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