ソフトバンクモバイル、ナンバーポータビリティ受付業務の臨時態勢を発表

2006年10月31日 07:30

モバイルイメージ[ソフトバンク(9984)]のグループ会社【ソフトバンクモバイル】は10月30日、28日・29日と相次いで受付業務を停止した件についてこれを謝罪すると共に、11月1日から11月5日の間はナンバーポータビリティ(MNP)に関する「申し込み」「新規契約」のみを受け付け、機種変更・契約変更・買い増し手続きには応じないことを明らかにした(【発表リリース】)。

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28日と29日に発生したシステム障害や受付業務停止は、ソフトバンクモバイルなどの発表によれば「予想外」の受付殺到によりシステムの許容量を超えてしまったことに起因する。今週末は11月3日が祭日ということもあり連休になるため、さらなる受付希望者が予想されるため、今回の措置をとったようだ。

なおソフトバンクモバイルでは11月1日から5日間の対応策期間に機種変更・契約変更・買い増しを予定していた人に対し、「11月中にそれらの申し込みをした人」に、500円分のポイントを進呈することでお詫びの気持ちを表すとしている。

ソフトバンクモバイルはこのリリース発表と前後して記者会見を行い([このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています])、28日・29日に発生した事態の原因については

・ソフトバンクモバイルの家族割引のサービスを利用している人が、ほかの携帯会社へ移る際のプログラムに不備があり、システムに負荷が生じた
・制度が始まって最初の週末で申し込みが集中し処理が追いつかなくなったため


と発表、「システムの不備」と「処理能力見積もりの甘さ」という2点における不手際を認めた。そしてこれに対応するため、

・プログラムの抜本的な組み換え
・システム処理能力を2倍に増強


の対策を講じたという。ソフトバンクではこれらを含めた再発防止案を【総務省】に提出し、精査を受けることになる。

今件では同業他社の【au(KDDI)(9433)】【NTTドコモ(9437)】などから厳しい批判が相次いでいるが、ソフトバンク側では記者会見の様子を見る限りでは「想定よりも多くの顧客が来たことは、番号継続制度の競争促進という本質には貢献した」と釈明するなど(気持ちは分かるが今は話すタイミングではないことをあわせ)「批判などどこ吹く風」という印象がぬぐえない。各ユーザーがそれを見てどう思うかを考えると、もう少し真摯に反省するさまを見せた方がよかったのではと思うのは当方だけだろうか。

もちろん今回の事態は「予想外」のもので、機会損失・イメージダウンという観点からすればソフトバンク(モバイル)には大きな痛手となる。今後ソフトバンクモバイルには、これらの「スタート直後のつまづき」を挽回できるよう、これまで以上にユーザーに向き合った姿勢を見せ、喜ばれるようなサービス提供を心がける必要があるだろう。むしろ「わざわい転じて福となす」的な展開に期待したいところだ。

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