ニューヨーク証券取引所、東証に本格的な提携提案。株式持合いも示唆

2006年10月27日 12:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】によるとアメリカ最大の証券取引所である【ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange、NY証)】が、日本の【東京証券取引所】に対し、株式持ち合いを軸とした本格的な資本・業務提携を提案したことが明らかになった。世界規模での証券取引所再編の動きが日本にも波及してきた流れとして注目される。

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記事によれば今回の提携案は企業が相互、つまり東証とNY証相互に株式を上場できるようにするほか、東証を拠点にする形でアジア企業を対象にした新市場の創設をも目指すというもの。東証では今件につき、提案内容の検討に入ったという。

先に【東証とインド、ジャスダックとダウ……相次ぎ手を結ぶ大手取引所たち】でも報じたように(現在進行形のもあわせ)業務提携レベルでの日米間の提携は過去に行われてきたし、証券取引所ではないが日本とりの間の資本提携(というか出資の形)での取引所設立ならナスダックジャパンの例がある。しかし今回のように、既存の証券取引所同士が資本提携に踏み込む交渉に入るのは初めて。

今回の提携話が順調に進めば日本の二大証券取引所はアメリカの同じく二大証券取引所との間で

・東京証券取引所---ニューヨーク証券取引所
・ジャスダック証券取引所---ナスダック証券取引所


という図式が完成することになる。互いが似通った性質を持つ証券取引所同士の提携なので、ウマもあうことだろう。

【ロイター通信】の報道によると、ニューヨーク証券取引所の提案としてはお互いに10%前後の株式の持合を行いたいという話が盛り込まれている。またニューヨーク証券取引所はすでにパリを拠点とする【ユーロネクスト証券取引所】と同様の話が進んでいる。一連の提携話がすべてうまくいけば、東証-NY証-ユーロ証の連携でまさにグローバルな株式取引の展開が進む可能性もある。今後の動向に注目したいところだ。


■関連記事:
【ジャスダックとナスダック、各種提携で覚書締結】

(最終更新:2013/08/25)

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