大塚製薬など、免疫力を高める新しい乳酸菌を発見

2006年10月16日 19:30

お薬イメージ【大塚製薬】は熊本県立大学と共同でのどや鼻、腸管などの粘膜面に存在し、細菌などの進入を阻止する生体防御成分であるIgAを増加させる乳酸菌「L.plantarum b0240」を発見、さらにこの増加を人間による実験で確認したと発表した(【発表リリース】)。大塚製薬ではこの乳酸菌を利用した製品の開発を行っているという。

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共同研究の主力スタッフである南久則(みなみ ひさのり)教授(熊本県立大学 環境共生学部 食・健康環境)は今回の乳酸菌の発見について「乳酸菌摂取によりヒトの唾液IgA量増加が確認された初めての報告。IgAの分泌を増加させることで、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防に大きな期待ができるであろう」とコメントしている。

今回発見された乳酸菌を摂取することで、だ液や鼻の粘膜の免疫たんぱく質(免疫グロブリン)が増加し結果として免疫力が高まることになる。それはすなわち風邪やインフルエンザをはじめとする各種感染症への抵抗力が高くなることに他ならない。

すでに風邪を引いているなどの病気で体力が減少している人、また免疫力そのものが低下した高齢者向けの感染症予防・対策の製品が今回の乳酸菌で開発される可能性は高い。特定の感染症のウイルスや菌を打ち負かす乳酸菌ではなく、人間が元々持っている免疫力を高める働きをするため、汎用性もある。

大塚製薬が今後この乳酸菌「L.plantarum b0240」を用い、どのような医薬品や健康食品を開発するのか、楽しみにしたいところだ。

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