来年春から保険料が大幅変更、長寿のおかげで算出基準が変わるため

2006年10月15日 08:00

株式イメージ【金融庁】は10月13日、生命保険各社が保険料を算出する際の基礎データ「予定死亡率」についてこれを11年ぶり改定し、長寿社会の現状に対応させることを明らかにした(【発表リリースページ(標準責任準備金の積立方式及び計算基礎率を定める件の一部改正に関する告示(案)の公表について)】)。現在意見を受付中で特に問題がなければ来年4月1日以降に契約する保険から適用される。

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金融庁では1996年に保険業法を改正。保険金の支払いに備え、生命保険会社に「責任準備金」を積み立てるように義務付けている。保険会社の通例上、保険数理人で構成する【日本アクチュアリー会】が発表している数字で計算する場合が多い。そのアクチュアリー会が8月に、各種関連数字の改定案を公表、金融庁で検証したところ特に問題は見られなかったので、今回の改定案提示にいたった。

今回の改定案により、「予定死亡率」は11年ぶりに引き下げられ、それに伴い保険料も大きく変更されるもよう。「寿命が延びた」という実情のもとの数字変更なので、

・終身死亡保険……値下がり(数%?)→死亡確率が減るため
・終身個人年金保険……値上がり(10%前後?)→長生きする=支払い総額が増えるため


という形で保険料が変わるようだ。

保険代理店をはじめとする保険関係者はもちろん、保険料や保険金でライフプランを構築している人は、大幅な見直しを迫られるかもしれない。

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