趣味が高じてお仕事に……高校中退でゲームの世界に入り、数千万円を稼ぐゲーマーになったアメリカの少年

2006年10月13日 06:30

【ライブドア・ニュース】によると、テレビゲームをする時間がもっと欲しいと言い出して高校を飛び出した少年が「ゲーム道」を極め、数千万円の稼ぎを得るまでに成り上がったとしてアメリカで話題になっているという。少年の名前はトム・テイラー氏。18歳の元高校生だ。

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元記事によるとテイラー氏はテレビゲームの時間を「きちんと」確保するため、周囲の反対を押し切る形で高校を中退。朝から晩までテレビゲームをはじめてから半年後には、ゲーム関連で総額25万ドル(約3000万円)の契約にサインをするまでに「稼ぐ」ようになったる現在では広報担当者やファイナンシャル・アドバイザーなども雇用し、現在ではメディア対応のトレーニングを受けるという、まさに「トップの芸能人」並みな活躍ぶり。

さらにテイラー氏は、テレビゲーム商品の推奨や個人指導などでの稼ぎもあわせると、数十万ドル規模になるとしている。アメリカに存在するテレビゲーム・リーグのメジャー・リーグ・ゲーミングに属しているプロゲーマーの一人でもあり、名誉、あるいは権威も十分に持ち合わせ、社会的地位ももちろんゲット。

テイラー氏は自分の人生を振り返り(その年で振り返るにはまだ早いと思うが(笑))、

「リスクを負って思い切ってやってみたのさ」
「お金を稼ぐには、リスクを負わなければならない。ぼくは、限度以上の大きなリスクを負って、テレビゲームをするために学校を中退し、そして報われたのさ」
「あることをするために、才能を持って生まれてくる人間もいると思うんだ。マイケル・ジョーダンがバスケットボールをするために生まれてくるように。ぼくは、テレビゲームをするために生まれてきたんじゃないかな」


などと語り、自分の人生における大英断と、それによる成功をしみじみと思い返しているという。

ゲーマーを職としてお金を稼ぎ、一旗あげる。日本ではとんと聞いたことがない話だが、お隣の国韓国では国家事業の一環としてゲームを推挙していることもあり、ゲームプレイヤーのテレビ番組はいくつも存在するし、ゲームのプレイだけで生活している「プロゲーマー」が山ほど存在する。アメリカでもしかり、ということなのだろう。

これらの国で「プロゲーマー」が登場するだけでなく社会的・金銭的に成功しうるのは、社会の「ゲーム」に対する一定の評価があることだけでなく、社会の仕組み的に「ゲーム」というものを育て支えていくシステムが存在するからに他ならない。単なる道楽としてすら見受けられていない日本では、それすら出来てないのが現状だ。

遊びとして「ゲーム」が存在していても、日本では「ゲームリーグ」も無ければ「プロゲーマー」も存在しない。プロ野球のようにゲームプレイの大会も無ければ将棋や囲碁のように名人戦の放送も協会もないし、段位の設定も無い。ましてや日曜のNHKで対局に関する解説番組などもない。対象となるゲームのタイトルがあまりにも多く、しかもすぐに新しいものに取って代わるのが他の「プロ選手が存在する文化競技」との違いであり難点ではあるが、それならそれはそれで「独自のやり方」があるのではないだろうか。

ある意味ゲーム文化ではワールドワイドでトップクラスを行くはずの日本に、プロゲーマーやゲームで生活が出来る人がほとんどいないというのも、稀有であり、同時にもったいない、憂うべき状況な気がするのだが。どうだろう?

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