グリコポッキー極細試食レポート

2006年10月03日 23:59

グリコポッキー極細イメージGarbage Shot」第四十回。今回も前回に続き、コンビニで見つけた気になる「新発売」なお菓子を。【グリコ(2206)】の代表商品「ポッキー」の新タイプ、「グリコポッキー極細」。通常は赤のイメージが強いポッキーのパッケージが、斬新にも白を基調としている。そして中央に赤い矢印、そしてその中に「極細」という文字と、「ポッキー史上最も細い!」というキャッチーなコピー。そもそもこれまでポッキーで細さを競う商品開発をしていたのか、という一人突っ込みをパッケージにしつつ、購入。

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「細さを競ったこと云々」について自宅に戻って思い直し調べてみると、少なくとも地域限定品・お土産用として各地の名産で味付けした「ジャイアントポッキー」が1000円前後で発売されていた。駅のキオスクなどでもよく見かけるだろう、あのスケールサイズを間違ったのではないかと思ってしまうアレだ。これがある以上、少なくともポッキーの太さ・細さは一種類でなく、したがって「極細」とわざわざ銘打つのは問題ないということになる。

それはさておき。「グリコポッキー極細」を通常のポッキーと比較しながら見比べてみる。

「グリコポッキー極細」(左)と通常のポッキー(右)
「グリコポッキー極細」(左)と通常のポッキー(右)

まずパッケージのコピーには

ポッキー史上 最も細い!!
ポッキーチョコレートの約1/2の細さに焼き上げたプレッツェルに、チョコレートをコーティング。超軽快なポッキー極細は、楽しさいっぱいの弾むおいしさです。
※当社ポッキーチョコレート断面積比


とある。具体的に中身を見てみると、1箱あたりに2袋入っていて、その1袋あたりの重量は両者で変わらない(41グラム)。長さもほぼ同じ。本数だが、通常のポッキーが19本/袋なのに対し「極細」は26本/袋。

袋の封を切って中を出してみる。一瞬、そうめんのような錯覚をしてしまう。

「グリコポッキー極細」の封を切ってみる
「グリコポッキー極細」の封を切ってみる。はじめて見るとそうめんにも思えなくも無い、そんな細さ。

しっかり折れずに、そしてずらりと並んで出てくる細いビジュアルは芸術的なセンスさえ感じさせる。ちょっと力を入れてみたが弱弱しく見えるもポキっと折れることはない。少なくとも安いそうめんによくある「持ってちょっと振っただけで先から折れていく」という悲劇はなさそうだ。

通常のポッキーと「極細ポッキー」で直径を比較してみると、通常のは平均で6ミリ、「極細」は4ミリだった。「どこが約1/2なんだ!」と早とちりする人もいるだろうが、先の説明にもあるように、「1/2」とは断面積の話。つまりそれぞれの断面積を概算すると

通常のポッキー=3.14×3^2=28.26(平方㎜)
ポッキー極細=3.14×2^2=12.56(平方㎜)

∴12.56÷28.26=0.44…≒1/2


ということで間違いではない。蛇足だが長さは同じなのでそのままこれが体積比にもなる。

さて、肝心の味。実際に食べてみると分かるのだが、通常のポッキーよりチョコレートの味わいが強い。断面を見直してみると、チョコレートのコーティングの厚みは通常ポッキーのと変わりがない。コーティング部分が変わらず断面積(=太さ)が少なくなっているということは、それだけ全体に占めるチョコレートの割合が大きく、プレッツェルの比率が少なくなっているということになる。それが「極細」が普通のポッキーと比べてチョコの味わいが強い、独特の味を感じさせる最大の理由だろう。

「グリコポッキー極細」と通常ポッキーの比較
「グリコポッキー極細」と通常ポッキーの比較。長さは変わらず、ぱっと見でも細いのが分かる。また断面を見てみると、チョコのコーティングの厚みは同じなので、結果的にチョコとプレッツェルの比率において「極細」の方はチョコの比率が高いことが分かる

口に含んだときのチョコレートの自己主張……甘味や苦味……が強く口の中に広がるのが、「極細」をしてこれまでのポッキーにはない新鮮味を感じさせる。

【公式サイト】を見てみると、テレビCMに新垣結衣さんを投入したとか、ポッキー片手にダンスを踊りまくるとかいう話が出ている。ちまたではむしろこのCMで話題を呼んでいるようだが、それに勝るとも劣らない「新たな食感との遭遇」をこの「グリコポッキー極細」で体験できるはずだ。

これまた蛇足になるが、ここまで細くできる技術があるのなら、あとはこの極細の長さを半分にして製品化すれば、「ポケットサイズ」のお手軽ミニポッキーとして100円以下の単価で出せるのではないだろうか。最近は「ちょっとしたボリュームのお菓子」が流行っているだけに、そういうタイプもニーズがあると思われるのだがどうだろう。

ちなみにポッキーは日本だけでなく海外でも人気のアイテム。特にアニメファンからは(『おねがい☆ティーチャー』の主人公の一人、風見みずほ先生が常日頃食していたキーアイテムでもあって)日本アニメの象徴のお菓子として知られている。今回発売された「極細」はその細さから「日本の匠の技」をかもすものでもあり、通常のポッキーよりウケがよいかもしれない。


(最終更新:2013/09/16)

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