米IBM、特許侵害で米アマゾンを提訴へ

2006年10月24日 12:30

インターネットイメージ【アメリカIBM】は10月23日、ネット小売大手のアメリカ・アマゾンドットコムに対し、アマゾンのサイトにおける顧客への商品推薦やデータ保存のシステムが、IBMの複数の特許を侵害しているとして提訴したことを正式に発表した(【発表リリース、英語】)。

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リリースによるとIBM側が主張している「特許」は次の5点

1.Presenting Applications in an Interactive Service.
(双方向サービスによるソフトの利用)

2.Storing Data in an Interactive Network.
(ネットワーク上でのデータの保存)

3.Presenting Advertising in an Interactive Service.
(ネットワーク上の広告展開)

4.Adjusting Hypertext Links with Weighted User Goals and Activities.
(ユーザーの好みに沿ったURLリンクなどの情報提供)

5.Ordering Items Using an Electronic Catalogue.
(電子カタログを用いた注文システム)


IBMではこれらの特許を1988年から1992年に特許商標庁に申請、これに基づき2002年9月以降アマゾンに対しライセンス契約を結ぶよう交渉してきたが、アマゾン側は意に介さなかった(Amazon.com has shown no willingness to have meaningful discussions.)。

IBMが主張する特許内容はいずれもネット通販においては欠かせない基礎事項であり、特に4項目めは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」「いらっしゃいませ、こんな商品をおすすめします」などの「オススメサービス」にもあるように、アマゾンのサービスにおいて必要不可欠な要素でもある。

これに対してアマゾン側では今のところ「自動車用品項目が充実した」というリリースを見かける程度で特にリアクションは示していない。ただ、今回のIBM側の主張が通ることにでもなれば、アマゾンのシステムの基本部分のいくつかを包括しているだけに、少なからぬ影響が出ることは避けられそうにもない。

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