クレディセゾン(8253)が電子モール「永久不滅.com」を開店、楽天市場・ヤフーショッピングに続く勢力となるか?

2006年10月16日 06:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】によるとクレジットカード大手の【クレディセゾン(8253)】は10月16日から、インーネット上の仮想商店街(電子モール)をスタートする。名称は「永久不滅.com」。同社が使用しているポイント制度「永久不滅ポイント」に絡めて名づけられたようだ。購入した商品などの決済はクレディセゾンのクレジットカード「セゾンカード」しか使えないという、同業他社のサービスとは少々変わった電子モールにする予定。16日5時現在クレディセゾンから正式発表はまだない。

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「永久不滅.com」では決済にカードしか使えないようにする代わりに、「永久不滅ポイント」を大幅に優遇し、他の電子モールとの違いを出す。既存のセゾンカードの会員は2279万人(2006年3月期末)と日本最大の会員数を誇っているが、ポイント優遇制度でこれらの会員を誘導し、後発ならではの遅れをばん回するもよう。なおこのサービスを利用できるのはセゾンカードのインターネット会員。こちらは現在80万人だが、3年後には500万人を目指す。

また今回の「永久不滅.com」の開設は、先の「グレーゾーン金利」論議にからみ貸金業の上限金利引下げが間近いことを受け、利息収入の減少を補い新たな収益源に育てる狙いがある。この電子モールでは当初紀伊国屋書店、【千趣会(8165)】【良品計画(7453)】、HMVジャパンなど50社が出店。今年中に100社までに増やすという。

なお元記事では「3年後に300店舗、年間取扱高2000億円を目指す」という表記があった。日本国内の電子モールで先行する2社、[楽天(4755)]の楽天市場と[ヤフー(4689)]のヤフーショッピングと比較すると、

●楽天市場……「流通総額1兆円を目指す」(三木谷社長談)※1
・契約企業数5万4970店
・商品数1888万3238点
・現在の年間取扱高7578億円
(2006年1月から6月までの半期で3789億円から概算、同時期売上は1053億1800万円)

●ヤフーショッピング
・店舗数1万1280店(1万9676店)※2
・商品数不明
・現在の年間取扱高1526.4億円(8330.4億円)
(2006年4月から6月までの四半期データから概算、同期売上はリクナビ・リサーチ事業も含めて1053億1800万円)

◎永久不滅.com(3年後目標)
・店舗数100店以上
・商品数不明
・年間取扱高2000億円

※1商品・サービスの取扱高=流通総額
※2ヤフーの事業の一つオークション部門では企業が事実上電子モールのように商品を出品している場合がある。そのためオークション部門も計算に含めると「()」内の数字となる。


となり、楽天市場、ヤフーショッピングに次ぐ規模を目指していることになる。

「永久不滅.com」では、自社カードの「セゾンカード」の会員数が2000万人を超しており汎用性がきわめて高いというアドバンテージを活用し、「セゾンカードでの決済しか出来ない」という不便さを提供しつつもその分大幅なポイント優遇(ポイント還元か?)でお客の利用をうながそうとしている。どれだけポイントの還元率が高いか、すなわちお客が「これだけお徳なら他の電子モールじゃなくて永久不滅.comで買い物をした方が良いな」と思わせるかが、目標通りの規模の電子モールとなるかどうかを決める重要なポイントになるだろう。元記事では「通常の買い物の3倍から19倍、永久不滅ポイントがたまる」とあるので、普段からセゾンカードで買い物をしている人には魅力的なサービスになるに違いない。

もちろんその他にも、参加企業や店舗数、出展商品の豊富さ、使い心地の良さ、安定・安全性など、電子モールには欠かせない要素を充実させねばならないのはいうまでもない。

恐らく「16日オープン」であるのだから本日中には発表リリースがあるだろう。正式発表を待ちたいところだ。

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