ヤマハ発動機(7272)、水素燃料電池二輪車「FC-AQEL」を開発

2006年10月20日 19:30

時節イメージ【ヤマハ発動機(7272)】は10月19日、ヤマハが独自に開発した水素燃料電池システムを搭載した燃料電池二輪車「FC-AQEL(エフシー アクエル)」を開発したと発表した(【発表リリース】)。

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FC-AQEL(エフシー アクエル)イメージヤマハでは小型の個人向け多輪車が環境にプラスになるとの考えから、電動ハイブリッド自動車や電機自動車などの「クリーンエネルギー製品」を開発・投入。燃料電池の研究分野でも20年前から取り組み、2005年にはメタノール燃料電池を用いた二輪車を開発し静岡県に貸し出している。

今回発表された「FC-AQEL」はこれまでの技術の集大成・応用版でもある独自開発の水素燃料電池システムを搭載。世界の二輪車市場で汎用性の高い125ccクラスに相当する燃料電池二輪車として作り出された。なお名前のFC-AQELとは、FCは「Fuel Cell(燃料電池)」、AQELは「Acqua(イタリア語で水)」と「Electric(電気)」であり、これらを組み合わせた造語とのこと。

性能諸元に記載されていないので最高速度や継続距離などは不明だが、「125ccクラス」と記載されているので、そのクラスの一般スクーターと同じくらいのスペックはあるのだろう。燃料電池の使用により、一般のガソリンエンジンを使うスクーターと比べてどれだけ「地球に優しい」のか、今後明らかにされるに違いない。

原油価格の高騰と京都議定書調印に伴う環境への対策強化で、さまざまなエンジンの開発が急速に推し進められるようになった。老舗のメーカーもこれまでの経験と技術を活かして、(先のヘリコプター輸出騒動のような妙なことはせずに)水素燃料電池をはじめとするさまざまなエンジンの開発に勤しんでほしいものだ。

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