ヤフー(4689)、ジャスダックへも上場し、重複上場へ

2006年10月24日 06:30

株式イメージ[ヤフー(4689)]は10月23日、現在上場している東証一部の他にジャスダック市場にも上場の申請を行う方針を明らかにした。大株主の保有比率が高く、東証一部の上場廃止基準に抵触する恐れがあるためで、今年度中の上場を目指すという([このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています])。

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東証一部の上場規程として、大株主上位十位分の保有株主比率が75%を下回る必要がある。ヤフーでは[ソフトバンク(9984)]とアメリカのヤフーだけで75%近くを占めており、「株式の流動性を確保したい」として、以前上場していたジャスダックへ再上場を目指すことを決意した。

そもそもヤフーはジャスダックで株式を新規公開し、その後はご存知の通り凄まじいほどの急騰ぶりを見せ、2003年には東証一部に上場。その際にはジャスダックが店頭市場だったため重複上場ができず、ジャスダックでの公開は終了している。しかし2004年にはジャスダックが証券取引所に移行したため重複上場が可能となり、今回のヤフーのようなことも出来るようになった。

上場規程が厳しく世間的にも格が上と見られている東証一部に上場を果たしてから、ジャスダックに重複上場するケースはまれ。ただ元記事でも指摘しているように【日本駐車場開発(2353)】のようにそれぞれの事情から重複上場をする場合もある。

今回のヤフーの場合、東証一部での上場規程に抵触する可能性があるがため、万一のことを考えた上での決断という他に、来年度にも(四季報にも記述されているように)予定されている株式分割にそなえてのものとも思われる。これは現在ヤフーの株価が4万円台で推移しているが、【東証、株式売買の最少金額単位を「5万円」へ】にもあるように【東京証券取引所】では(努力目標ではあるものの)分割後の最低取引単位が5万円以下となる株式分割は好ましくない、という方針があるからだ。

分割の有無とあわせ、今後も注目する必要が出てくるだろう。

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