【更新】アロエジュースから基準値の3倍もの発がん性物質、メーカー側は「検査方法の違い」

2006年10月28日 07:30

アロエベラジュースイメージ[YOMIURI ONLINE]によると健康食品などの卸売り販売会社【FLPジャパン】が製造・販売する、アロエの果肉で作ったジュース「アロエベラジュース」から、発がん性物質の「ベンゼン」が水道法で定める基準値である10ppbの3倍以上検出されていたことが10月27日までに明らかになった。報道によると、保健所が自主回収を要請したが会社側では健康上問題はないとし、一部を除き回収しなかったとのこと。

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アロエは南国産の植物でとげとげな葉が特徴。神奈川県など日本国内でも採れ、生命力がおう盛で環境さえしっかりと整備すれば比較的容易に繁殖できる。やけどをはじめとする皮膚関係への治療を筆頭に、さまざまな効用を持つ植物として、最近では特にアンチエイジング(老化防止)の分野で注目を集めている。

元記事によると同社からジュース原液の加工などを委託されている長野県松本市の工場が8月、自主検査で34ppbのベンゼンを検出。混ぜると微量のベンゼンが生じる2種類の保存料が使われていたのが原因とみられる。つまりアロエそのものに問題があったわけではない。

これを受けて工場現地の保健所と、FLPジャパン本社を所管とする保健所が8月と9月に自主回収と製造や販売の自粛を要請したものの、FLP側では問題となる製品と同一ラインで製造したジュースの出荷は止めたものの、その他の販売は継続しているという。

これについてFLPジャパン側では[新聞報道についての説明]のようなリリースを発表し見解を述べている。いわく、報道された2種類の保存料とは安息香酸ナトリウム(保存料)とアスコルビン酸(ビタミンC)であるが、ベンゼンが生成されるには特定の条件下におかれることが必要なこと、「回収要請に応じていない」とあるが厚生労働省の認めた別の機関の調査(アメリカ・ウィスコンシン州所在)では基準値を超える商品は2つのみでそれらは回収したが、他のものは問題が無かったこととのこと。要するに「見解の違い」として新聞報道を否定している。

カリウムの問題から現在では利用していないがかつて当方(不破)も「良薬口苦し」とばかりに、健康のためアロエの葉を直接食べていた、さらに皮膚の荒れなどに塗り薬として利用し効果を実感していた経験がある。今件でアロエという植物そのもののイメージが損なわれるようなことになれば、残念な話といえよう。

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