テクノマセマティカル(3787)のマルチメディアソフトが任天堂(7974)のWiiに採用

2006年10月19日 06:30

【テクノマセマティカル(3787)】は10月18日、同社が開発した演算アルゴリズム「DMNA」(Digital Media New Algorithm)を使用して開発したマルチメディアソフトウェアが、[任天堂(7974)]が発売予定の据え置き型家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」に採用されたことを発表した(発表リリース)。

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採用されたソフトウェアは、動画や静止画、音響・音声等の様々なフォーマットに対応したDMNAマルチメディアサポートパッケージ。メーカー側の発表によると、このソフトの採用でWiiを使って日常的に記録・保存・視聴している映像・音声を含む幅広いコンテンツにアクセスすることができるようになるという。そして演算負荷を減らし、高速処理が可能となる。

具体的にはこのソフトの採用で次のようなメリットが得られるとのこと。

1. 因数分解を活用して、計算を簡略化。演算回数を大幅に削減させます。
2. 折り返し理論を活用して、数値空間を狭くして演算回数を削減します。
3. 演算式を階層化し、優先度を付けて必要な計算だけを実行します。
4. 複雑な計算式を、階層化することによって簡易化します。
5. それぞれの関数を、効率的に変換します。


一言でまとめると「マルチメディアの分野で計算が速くなり負荷も減らせ、結果として消費電力も減らせる」というもの。

任天堂が他社の画期的な技術を採用する際には、必ず何か新世代ハードに関する革新的な進歩をもたらし、それを具体的な形としてユーザーに提供する。先に【任天堂(7974)、すぐれた手書き入力技術「デクマ」をニンテンドーDSに導入】でも紹介したが、タッチペンに関係する認識技術の導入が、『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』に代表される「新感覚のゲーム」の展開を産み出した。

今回のDMNAソフトウェアの導入がWiiにどのような形で活かされるのかは今のところ推測しにくいところがあるが、多数の画像処理をも難なくこなす、ビジュアル重視のソフトを提供することが可能となることもあり、期待しても良いものと思われる。またテクノマセマティカルのソフトは圧縮技術・低消費電力に優れているところから、携帯ゲーム機のニンテンドーDSにも適用されれば、さらなる躍進が期待できよう。

今後の展開を注意深く、わくわくしながら見守りたいところだ。


(最終更新:2013/09/15)

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