ぐるなび(2440)、外食産業とその利用者向けSNSを11月スタート

2006年10月12日 07:00

インターネットイメージ飲食店などの情報を配信している【ぐるなび(2440)】は10月11日、同社の既存経営資源を活用した、外食産業向けの新しいSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)を11月からスタートすることを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。このSNSの展開で同社の根幹事業である飲食店サポート業務をより強力に推し進めることになる。

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リリースによると現在ぐるなびでは飲食店情報検索サイトの事業確立の家庭で次のような事業展開の構築に成功している。

・掲載加盟店舗数:5万9000店舗
・月間ページビュー:4億6千万PV
・ぐるなび会員数454万人
・月間利用者数:1000万人
・コミュニケーションツール:
 GON(マーケティングデータ)、営業スタッフ・販促プロデューサー、巡回スタッフ、
 ぐるなび大学(飲食店向け販促講座)、ぐるなび通信(飲食店向け情報誌14 万部/月発行)、
 コールセンター、各種イベント(ベスト・オブ・メニュー、戦略共有会議等)


このITを核とした「ぐるなび」独自のコミュニティ・情報交換パワーを活用し、外食産業だけでなくそれと関連する食材会社や人材派遣会社、不動産会社などにも活性力を与え、相互作用をもたらすのを目的としたSNSサイトを開始するという。

開設されるSNSでは、ビジネスパートナーの情報の閲覧や、掲示板を通して食材の要望、疑問や回答などのコミュニケーションを図れる。一方でビジネスパートナー側は本サイトに登録することで、飲食店と直接やりとりができるだけでなく、マーケティングデータの収集や現場の生の声を知ることができる。さらに関連事業企業間の情報交換にも有益なツールとなる。

いわば「外食産業」という共通のテーマを持った関連事業主らによる、SNSの仕組みを利用した「クローズドの情報交換の場」を提供し、ナレッジマネジメントシステム(知識の共用化)を中心としたCGM(利用投稿者らによるコンテンツ形成ができる仕組み)として利用してもらおうという狙いがある。

ぐるなびでは飲食店とそれを取り巻くつながりでひとつのコミュニティを形成できるしくみとしてSNSのシステムを提供する
ぐるなびでは飲食店とそれを取り巻くつながりでひとつのコミュニティを形成できるしくみとしてSNSのシステムを提供する

先に【mixiを悪用した「情報ねずみ講」、図解とその後……その1「なぜ」と「理由」】で利用した図版であるが、この右側の「mixiなどのSNS」の概念図における太い線で囲まれた小さな円のひとつひとつがそれぞれの飲食店を中心としたコミュニティ、破線による大きな円が、ぐるなびが提供する新SNSと表現すれば分かりやすいだろう。

元々飲食店の情報提供分野では豊富な経験と実績を持つぐるなびのこと、さまざまな問題点をクリアし、多くの企業にとって有益なシステムを提供できるに違いない。一般ユーザーが参加できるような仕組みではないようだが、11月のオープンに期待したいところだ。

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