たまごの表面にシールを貼って「たまご広告」を、将来は直接印字も

2006年09月28日 07:00

たまごパッケージイメージ『Mainichi INTERACTIVE』によると【日本卵業協会】は9月27日、広告やイベントを手がける【サニーサイドアップ】と共同で、卵を広告媒体として使う日本初の広告「たまご広告」を11月からスタートすると発表した。

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この「たまご広告」は卵の一個一個の表面にシールを貼り、さらに卵パックにもラベルを貼るというもの。それだけでなく将来は、卵の表面に直接インクジェットで印字をする方法も開発する予定。広告はサニーサイドアップ社が集めるという。

日本国内では1日5300万個もの卵が流通していて消費者が卵を目にする機会がきわめて多いこと、卵を見る機会が多いのは主婦層であることから広告展開層を絞り込むことができることに着目した。「たまご広告」の市場規模は年間114億円と試算されている。

なお収益の一部は卵の安心や安全に関するPRの費用にも使われるという。

指摘されてみれば確かに卵パックはどこのコンビニやスーパー、100円ショップにも山積みで並べられており、かつ食材を買い求める人は必ずといってよいほど目に留める場所・商品でもある。そして卵は基本的に白、あるいは薄茶色の薄地の色で、「目に止まりやすい場所に無地の面積が放置してあるのはもったいない」という考えも当然至極といえる。また、広告に注目する層が比較的限定されているのも面白い。数が非常に多いから、広告を提供する側も何かと「便利」だろう。

「卵という狭い面積にどのような効果的に見える広告を打ち出せるのか」「卵にシールを貼る、印字する技術は、そしてコストは」など、問題は少なからずあるが、それでも今後の展開に期待したくなる広告といえる。

しばらく後に、スーパーの卵売り場に山積みされた卵たちがさまざまな広告で彩られているという情景を見ることになるのだろうか。想像してみると案外面白そうな気がする。


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(最終更新:2013/08/26)

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