東証、次世代システム稼動に伴う制限値幅見直しを正式発表

2006年09月27日 06:30

【東京証券取引所】は9月26日、2009年後半に予定している次世代システムの稼動に伴い、現在行われている制限値幅や特別気配の更新値幅、呼値の刻みなど取引制度の見直しを行うことを正式に発表した(【発表リリースページ】)。

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これは先に【発表リリースページ】【東証、株価変動制限を緩和の方針。ストップ安・高の値幅制限を現状の1.5倍に】でも報じられていたもので、次世代システム構築における計画概要書の中で明らかにされたもの。それによると制限値幅などの現行制度において、「円滑な価格形成と流動性の向上のためにこれを見直す」とのことである。

また、一種の名物でもあった大納会と大発会(年末と年始の最終・最初の取引の日を立会いについて午前中のみの半日だけにするというもの)も廃止を検討する。ただ、廃止はしても「締め」のイベントは行うとのこと。

具体的な規制の見直し内容は先の報やリリースページ内のPDFファイルを参照してほしいが、全体的には規制緩和の方向で話がまとめられている。要は「ストップ安(高)で株価が張り付いている」という、本来なら自由に任せるべきである株価の変動が規制で抑えられているのは「不自然な値動き」であるという考え方のもと、規制がゆるめられるようだ。

呼値の刻みも株価によってはバランスが崩れているところがあるとし、全体的なバランスと分かりやすさを考慮した上で、細かくする方向で変更する予定。

見直し案については機会があれば後日あらためて精査する予定だが、今回の変更は株価そのものの変動にも少なからぬ影響を与えることは間違いない。板情報の配信についても「(一般投資家にも)すべての板情報をリアルタイムで配信を検討」との記述があるので、この点では期待したいところだ。

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