糖尿病の薬が脳卒中予防にも効く? 武田薬品工業が発表

2006年09月07日 12:30

時節イメージ[武田薬品工業(4502)]は9月4日、スペインで開催されている第15回世界心臓病学会議において、糖尿病向けの薬である塩酸ピオグリタゾン(製品名:アクトス)が脳卒中の予防効果がある可能性を明らかにした(発表ページ)。

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これは5238人を対象にした治験をヨーロッパで行った結果、データとして導き出されたもの。プラセボ(偽薬)を投薬したケースと比較して検証された。それによると、糖尿病患者の脳卒中の再発率が、アクトスを投与した場合とそうでない場合(プラセボを投与)とを比較したところ、47%もの減少が確認できたという。また同レポートでは心疾患、心筋梗塞などにも効果が見られることが報告されている。

糖尿病患者の脳卒中の発生率は糖尿病でない人と比べると2倍から4倍も高く、また日本人における脳血管障害はアメリカ人と比べるとかなり多い(脳こうそくが2.7倍、脳出血が10倍)ことでも知られている。今回の研究結果が特に日本人に多い糖尿病や脳卒中などに効果をもたらすような薬の開発、利用法に活用されることを祈ろう。

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