NTTドコモ(9437)、ヤフー(4689)とも連携して携帯検索で最強陣営を整備

2006年09月24日 12:30

モバイルイメージ【FujiSankei Business i】によると【NTTドコモ(9437)】は9月23日、10月からスタートする携帯電話の新たな検索サービスで、【ソフトバンクグループ(9984)】の日本国内検索ポータル最大手【ヤフー(4689)】と連携することを決定した。どこもではすでにグーグルやマイクロソフトなど10社との連携をきめており、携帯事業ではライバル関係にあるグループ会社とも提携することで、日本国内の検索サイトのほぼすべてを網羅したことになる。

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ドコモが10月から始める検索サービス(【参照:7月18日のプレスリリース】)では、「iモード公式サイト」上の「メニューリスト」上部に検索ボックスが表示される。このボックスに任意のキーワードを入力すると、公式サイト内の検索結果に続き、提携検索サイトの一覧が表示される。一覧の中から任意の検索サイトを選ぶと、それぞれの検索サイトにジャンプし、その検索サイトでの検索結果が表示されることになる。

1)メニューリストの上部に検索ボックスが登場。このボックスに検索したいキーワードを入力。
2)検索結果に
 2)-1:ドコモ公式サイト内の検索結果
 2)-2:提携検索サイトの一覧
が表示される
3) 2)-2から任意の提携検索サイトを選択すると、その検索サイトにおいて入力していたキーワードによる検索結果が表示される


なおこれら提携検索サイトは「公式サイト」ではない。通常の公式サイトから外部サイトへ、検索キーワードをパラメーターとして引き渡した外部リンクだと考えればよい。

今回の新機能は、NTTドコモはユーザーに外部サイトへの検索結果の窓口を広げられる、各提携サイトは公式サイトを利用するユーザーからの集客という、相互メリットが期待できる。

すでに携帯電話各社でも一般検索サイトを取り込もうという動きは広まっており、7月には【au(KDDI)(9433)】がグーグルを検索システムとして導入。ボーダフォンでも10月から同一グループのヤフーの検索サービスを導入する。今回NTTドコモとしては、いわば携帯電話ハード会社としてはライバルにあたるソフトバンクのグループ会社のヤフーともあえて提携することで、NTTドコモの「携帯電話会社」としてのコンテンツの充実性をアピールするようである(苦渋の選択だったかもしれない)。

携帯電話ユーザーはこれまで各携帯電話会社が公認しているコンテンツのみを利用する場合が多く、外部サイトと呼ばれる非公認のサイトを利用する機会は少ないと見られていた。わざわざURLやQRコードで入力するのに手間がかかるし、安全性でも一抹の不安があると考えられていたからだ。

しかし最近では一般企業なども、さまざまな理由で公式サイト化できない外部サイトを立ち上げることが多くなり、検索エンジンなどでこれらのサイトを検索するニーズも増えてきている。「携帯サイトにはサーチエンジン対策(SEO)など必要としない」という常識が崩れつつある昨今だったが、今回NTTドコモが外部検索サイトを事実上「顧客の誘導先の重要な手段のひとつ」として認めたことで、今後はパソコン向けサイト同様に携帯電話向けサイトでもSEOなどが注目を集めそうである。

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