価格.com(2371)、WEBサービスの第一弾としてAPIの一部公開開始

2006年09月28日 19:30

【カカクコム(2371)】は9月27日、Webサービスの第一弾として同社の主力事業サイトの【価格.com】から商品検索とアイテム情報取得用のAPIと、【食べログ.com】からレストラン情報を取得するAPIの一般公開を開始した。このAPIを用いてプログラムすることで、価格.comなどが配信している情報をリアルタイムにかつアクティブに活用できるさまざまなサービスを創造することが可能となる(【発表ページ】)。

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APIとは「Application Program Interface」のことで、ソフトウェアを開発する際に使用できる関数や仕様、命令のこと。いわば特定のサイトからデータやシステムの仕組みを取得したい際の「決まりごと」と思えばよい。プログラマはこのAPIを使うことで、対象となるサイトのデータを用いたさまざまなツールやアプリケーションを構築することができる。

運用サイトのAPIを公開し、「自由に関連するツールを作って役立ててね」というサービスを送り出しているネットサービスは数多く存在するが、もっとも身近で有名なのは【Amazon.co.jpのAmazon Webサービス】。すでにこのサービスを用いて数多くのツールやアプリケーションが公開され多くの人に利用されている。当サイトでも記事の下部で採用しているASPサービス【Drk7.jp】もWebサービスを用いたものだ。

独占しても良いはずのサービス内データを誰でも使えるようにAPIとして公開するメリットは、サービスの提供スタイルの多様化が図れること、そしてバイラルマーケティング(口コミ広報)的な展開が期待できる点にある。本家が思いつかなかったような独創的なサービスを提供するアプリケーションが開発され、それをたどって本家サイトの利用者が増えれば、勝手に販促活動をしているような形になり大万歳ということになる。

今回公開されたのは「価格.com 商品検索API」「価格.com アイテム情報取得API」「食べログ.com レストラン情報取得API」の3つに過ぎないが、今後は状況を見て逐次公開情報が増えていくものと思われる。

すでにいくつものAPI利用によるアプリケーション・サイトサービスが公開されている。たとえば【〒検索】では、食べログ.comのAPIを用いている。これは郵便番号を入力するだけで周囲にあるホテル、レストラン情報が表示される。

今後、特に「価格.com」の商品価格データを参照したさまざまなアプリケーションが登場することだろう。もちろん単に「便利だ」というだけでなく、発想力による「プラスα」があれば、普及も爆発的なスピードになるに違いない。ブログパーツとして容易に利用可能なASPサービスの供給や、簡単な設定で利用できるスクリプトの公開などに特に期待したいところだ。

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